
▲Postfach der Deutsche Post AG▲
写真はドイツで郵便局を運営するDeutsche Post AGが郵便局に設置してあるPostfach(私書箱)です。日本でも日本郵政公社の運営する郵便局に私書箱が設置されていることがありますが、それとほとんど同じものです。
私は一人暮らしでかつ昼間は家を留守にしていることが多いので、郵便小包や書留といった署名の必要な郵便物の受け取りには苦労することが多いです。不在通知がポストに入っていると、普段全く利用しない地下鉄を利用して、住んでいるところからは離れた駅にある郵便局まで取りに行かねばなりません。郵便局に行ったら行ったで、今度は受け取りのために10分は並ぶでしょうか。受け取りに行くだけで往復1時間弱はかかるので、それはもう面倒です。その煩わしさもあって、郵便小包はPackstationに送らせるようにしているというのは以前のエントリーに記しました。Packstationを利用するようになり、郵便小包の受け取りがかなり便利になりました。
ただPackstationは郵便小包しか受け取れないので、書留などは郵便局に取りに行くことになります。それだと不在郵便物の受け取りの煩わしさが半分しか解消されたことになりません。ということで、その残り半分の煩わしさを解消するために私はPostfachを利用しています。
Postfachを開設すると通常の郵便物は勿論のこと、書留などの署名が必要な郵便物もそちらに送られます。普通郵便物の場合はそのままPostfachに入っていますが、書留などは通知が入っています。その通知を持ってPostfachの設置されてある郵便局の窓口に行けば、そこで受け取ることが可能です。本来なら自宅まで郵送される郵便物を、わざわざPostfachまで取りに行くのは手間かもしれませんが、私は職場近くの郵便局に設置してあるので、「わざわざ」取りに行くといった感じでもなく、「ついでにちょっと」ぐらいの感じでしょうか。Postfachの設置によって郵便小包以外の郵便物の受け取りもかなり楽になりました。
本来ならば大量の郵便物を扱うために企業が設置することの多いPostfachですが、個人でもこのような利用の仕方が可能です。日本の郵便局にある私書箱は「おおむね毎日、配達される郵便物がある方」「私書箱を6か月以上使用される方」などと条件がある(郵便局ホームページ/郵便に関する質問参照)ようなので、設置は個人の方では難しいのかもしれませんが、ドイツではそのような条件はないので個人でも割と設置がしやすくなっていると思います。もっともあまり聞いたことはありませんが。
Postfachの開設方法は簡単です。Postfachを開設したい旨を専用のサービスセンターに電話で伝えます。そこでは名前と住所、Postfachを開設する場所を確認されます。住所はPostfachを利用する人の名前が明示されているポストがなければなりません。ほとんどの方は自宅だと思います。後日、その住所宛にPostfachを開設するための申請書が送られてくるので、それを持って指定された(もしくは指定した)郵便局の窓口に署名を行なった申請書を持っていきます。それを提出すると自分のPostfach用の鍵を2つもらえます。申請書を提出し鍵を受け取るためには、身分証明書の提示と手数料として15Euroの支払いが必要です。これでPostfachの開設は完了です。Postfachを利用するにあたっての利用料金は無料です。
ドイツでPostfachを開設する際に一番の難関は、一番最初に申込みの際にかける電話ではないでしょうか。申込みを書類で出来ればよいのですが、「電話のみ」というのは私のように外国語の苦手なものにとっては難しく感じます。おまけに日本人の名前を伝えるときは、対応する方は大抵初めて聞く名前なので綴りを聞かれます。この綴りを伝えるのに「正確に発音」できないと向こうは間違えて聞き取ります。私の名前には 「W」が含まれるのですが、私の「W」は「B」に聞こえるらしいのです。これは何もPostfachの設置に限ったことでなく、日常でもよく起ることです。綴りを聞いてくれる人ならまだしも、聞かずに適当に書く人もたまにいて、大きくずれてしまうことがあります。ということで、「発音練習」はしておいた方がお勧めです。
あとこの電話の際にPostfachをどこに設置するのかを聞かれるのですが、大抵は伝えた住所の近くのPostfachを告げられます。従って自宅近くのPostfachのある郵便局が受け取りに不便な場合は、予め設置したい郵便局の住所を調べておくと良いでしょう。私の場合はその告げられたPostfachはこれまた受け取りにくいところにあるので、職場の近くの郵便局を指定しました。自宅の近くの郵便局以外にPostfachを設置したい場合、その郵便局の住所を調べておかないと電話に出た側はこれまたどこの郵便局か理解してくれません。私の場合、例えばMünchen(ミュンヘン)なので、誰もが知っていると思われる「Marien Platz(マリーエン広場)近くの郵便局にしたいのですが」と伝えても、「Marien Platz?どこですか、それ?」といった感じになってしまいます。というのも、サービスセンターはBerlin(ベルリン)の辺りにあるらしいので、対応する側が他の都市の地理を幾ら有名な場所だからといって把握しているとは限らないのです。そういうわけもあって、事前にPostfachを設置したい郵便局があるならば、住所まできちんと調べておくことをお勧めします。
Postfachも空きがなければ設置することは出来ません。空いているPostfachがあるかどうかは、同じ電話番号で聞くことが出来ます。ふさがっていればもちろん利用することは出来ません。Postfachの空きの有無は、利用したい郵便局の窓口でも聞くことは可能です。
利用にあたっては、鍵をなくさないようにしなければならない、1週間に一度はPostfachを空にしなければならない、解約は決められた期日を守って書類で伝えなければならない、などといった注意事項がありますが、特に難しいものはないと思います。
PackstationとPostfachの組み合わせ、これで(不在)郵便物の受け取りが大分楽になるので、私と同じような立場の人は利用を考えてみても良いのではないでしょうか。
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