ぐらんどつあーにせんなな

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▲Grand Tour 2007▲

「盆と正月が一緒に来たよう」という慣用句があります。手元にある岩波書店広辞苑第五版によると、「非常にいそがしい様子。また、うれしいことや楽しいことが重なること」とあります。

西暦の末尾が7の年、現代美術ファンにとってはまさに盆と正月が一緒に来た上に、さらにクリスマスまで来たような年なのではないでしょうか。

2年に1回イタリアのComune di Venezia(ヴェネツィア)で開催されるLa Biennale di Venezia(ヴェネツィア・ビエンナーレ)、5年に1回ドイツのKassel(カッセル)で開催されるdocumenta (ドクメンタ)、10年に1回同じくドイツのMünster(ミュンスター)で開催されるSkulptur Projekte Münster(ミュンスター彫刻プロジェクト)という世界最大規模の現代美術展覧会が、西暦の末尾が7の年には同時期に重なって開催されます。今年は2007年。つまり西暦の末尾が7の年。今年はこれらの展覧会が同時期に開催されます。

3つのうち最も古いのがLa Biennale di Veneziaで1885年に始まりました。逆に最も新しいのがその約100年後の1977年に始まったSkulptur Projekte Münsterです。本来documentaはdocumenta 2(1959年)とdocumenta 3(1964年)の5年間隔をのぞいては、4年間隔でdocumenta 5(1972年)まで開催されていましたが、Skulptur Projekte Münsterの開始に合わせてdocumenta 6(1977年)が開催されて以降5年間隔となったため、必然的にこの3つの展覧会が10年に一度、西暦の末尾に7のつく年に重なって開催されるようになりました。

今回はこれに毎年スイスのBasel(バーゼル)で開催される現代美術と20世紀美術の見本市、Art Baselを加えてGrand Tour 2007と銘打ったサイトが作られていました。トップの画像はそのサイトからのものです。

Grand Tourという名前は17世紀後半から19世紀前半にかけて行なわれていた、イギリスの貴族子弟によるイタリアやフランスへの国外旅行を指す用語からつけられています。当時の子弟がその国で政治や経済、文化などを学んだのにかけて、芸術をこのツアーで学んでもらおうということでしょうか。

このGrand Tour 2007のサイトでは、それぞれの展覧会については簡単な説明しかなく、詳しい情報は個別のサイトを参照する必要があります。このサイトで出来ることは、宿泊先の予約と移動の足の手配です。

こういうサイトが出来上がったのを見ると、夏に向けて気分はだんだんと盛り上がってきますね。6月10日にはもうLa Biennale di Veneziaがオープニングを迎えます。私が初めてドイツに来たのは1997年のこと。ちょうど10年前にKasselで行なわれるdocumenta Xを見に来ました。そのあとLa Biennale di Veneziaを見に行きました。懐かしいです。今年の夏は現代美術三昧となりそうです。

それにしても何故10年前はMünsterに行かなかったのでしょうかね。良く覚えていませんが、不思議です。

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