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▲「2007参議院選挙特集 – Yahoo!ニュース×Yahoo!みんなの政治」より▲

今日2007年7月29日(日本時間)は「第21回 参議院議員通常選挙」の投票が行なわれ、即日のうちに開票されました。選挙結果は恐らく日本では新聞やTVなどで幾度となく報道されたでしょう。

私は以前のエントリーでも何度か取り上げたように、在外選挙制度を利用して今回の選挙に参加しました。29日は特に予定もなかったので家におりましたから、時たまインターネットを通じて開票速報をチェックしていました。予想では「自民党(与党)が過半数割れになる」というのがほとんどだったような気がします。

予想はそうではあるけれど実際はどうなのかなぁと、「2007参議院選挙特集 – Yahoo!ニュース×Yahoo!みんなの政治」の開票速報で伝えられる各党の獲得議席数をみていてビックリ。自民党は苦しいだろうなとは思っていましたが、まさかここまでの惨敗になるとは思いもいませんでした。予想通り民主党が獲得議席を増やしていく中、自民党の惨敗がその数字にはっきりと見えて取れました。一時は民主党の獲得議席数が自民党のそれのダブル・スコアを示していましたから。

結局終わってみれば自民党は改選議席数64に対して当選議席数37で議席を27も減らしたのに対して、民主党は改選議席数32に対して当選議席数60で議席を28も増やす結果になりました。選挙前の予想を遙かに上回る民主党の躍進ぶりです。同時に行なわれていた衆議院の補欠選挙でも民主党は1つ議席数を増やしていました。野党がすべて勝者であったかというとそうではなく、民主党と無所属ぐらいが議席を伸ばした今回の選挙は、まさに民主党のための選挙であったといって良いでしょう。

新聞などの論調をみていると安倍内閣がどうのこうのと、早くも政権交代の話になってきているようです。まあ実際これほどの大敗を自民党が喫した原因の一つには安倍内閣が挙げられるでしょう。したがってその原因を「改良」することが出来るならばそうした方が良いように思われます。

しかし仮に今すぐ安倍首相が辞任したところで、現在よりもより良い方向へ進むとは限らないと思います。安倍首相の後任として相応しい人物がいるならば、すでに名前が挙げられても良いはずです。しかしここに来ても名前が挙がらないところをみると、特に今すぐ安倍首相に取って代われる人物がいないのではないかと素人考えですがそう思います。そうなるともし仮にすぐ安倍首相が辞任し別の人物が総理大臣に就任したところで、それは間に合わせに過ぎないと思います。そうすることが今の日本にとって得策かどうかは疑わしいところです。

もし今回の選挙で自民党が惨敗を喫した原因の一つと思われる安倍内閣に「改良」の余地があるとすれば、「論功行賞」による組閣をやめて実力主義で組閣を行なうことでしょうか。そちらの方がまだ現実的だと思います。

一方で民主党が圧勝した今回の選挙において、「民主党が国民の信頼を得た」からそうなったとはこれまた素人目には思えません。自民党支持者の中には自民党に「NO」という意思表示をするためにあえて民主党に投票した人もいるのではないでしょうか。実際どれだけの国民が民主党が参議院において第一党になったからといって、すぐにその手腕を発揮できると思っているのでしょうか。私自身は正直言って不安です。マニフェストも実現があまり現実的ではないものが含まれていましたし。

個人的意見ですが今までの民主党は自民党に対して対立しているからこそ、その存在意義もあったと思われます。それはそれで勿論良いと思うのですが、今や日本国の参議院の第一党なのです。責任の重さも変ってくるでしょう。その参議院での第一党として、民主党には国民が安心して政治を任せることの出来るような政党になって欲しいと思います。

これまでの日本の政治は、良くも悪くも自民党が引っ張ってきたのは間違いないと思います。自民党の政策に問題があったときでさえも、結局はなんだかんだといって最終的に自民党が政治を収める方向で問題は収束していったように思います。それはつまり自民党の政策がうまくいっていないときに、その自民党に取って代わって国民が安心して政策を任すことの出来る政党が他にいなかったということです。

例えば二大政党制をとるアメリカとイギリス(近年のイギリスは二大政党制とはいわれていないようですが)ではそれぞれ共和党と民主党、保守党と労働党が政権を取り合ってきました。どちらかの党の政策がうまくいかないならば、他方が政権を取って代わってきたのです。

現在の自民党と民主党の関係はそれに近いものが出来上がりつつあるようですが、まだ二大政党制にまで進んでいません。二大政党制にも勿論デメリットはあるので、必ずしもそちらに向くことが日本の政治にとって良いと言えない部分はあります。しかし一つの可能性としてその方向を探っていくのは良いと思います。したがってここは一つ、民主党にそうなってもらえることを期待したいと思います。

さて今回の選挙でも、私が在外投票制度を利用してまで選挙に参加したということに驚かれることが多々ありました。日本で期日前投票制度を利用して選挙に参加していたときも、同様に驚かれていました。選挙という選挙はほとんど欠かさず行っているというと、尚更驚かれます。まあその驚きは分からないでもないです。ただ個人的な考えとして、選挙における投票という行為を通じてでしか国政・地方行政に意志が伝えられない以上、行くしかないと思っています。それが一番簡単な意志の示し方だと思いますし。

「選挙に行っても何も変らない。」という意見があります。確かにそうかもしれませんが、「選挙に行って投票したら何かが変るかもしれない。」という可能性も同様にあると私は考えてしまいます。だから選挙に行きます。

「信頼できる政党がない。」という意見もよく聞きます。確かにそうかもしれません。でも政党ではなくても信頼できる、もしくは信頼しても良いと思える候補者はいるのではないでしょうか。例えば今回の参議院議員通常選挙において候補者は377名いました。日本では2001年の第19回参議院議員通常選挙以来比例代表制において非拘束名簿式を採択しています。つまり政党ではなく個人に投票できるようになっています。377名全てのマニフェストを読んでみて、その内のひとりのマニフェストも自分の心に響かないという可能性はどれくらいあるものでしょうか。

「信頼できる政党がいない。」という人の話を聞いていて、この非拘束名簿式の話で個人名の投票の話も展開した上でそれでも投票に行かないという人には今まで出会ったことがありません。もっとも非拘束名簿式のことを知っているか知らないか、聞いたことがないのも確かですが。ただ政党ではなく個人に投票できるようになっている現在の仕組みを知っていれば、「信頼に足る政党がない。」というだけでは、選挙の投票を棄権する理由にするのはちょっと無理があるのではと個人的に思ってしまいます。

私自身日本を離れ海外に住んでみて、改めて日本の良さをたくさん知ることが出来ました。安倍首相ではないですが「美しい日本」を色々な意味で感じました。そんな日本の舵を取ってくれる政治家の行なう政治はとても気になります。今回の選挙で各党・各政治家様々な思いがあったと思いますが、いずれにしても日本という国が海外に住んでいる私のような日本人にとっても、いつまでも誇れる国であるように舵を取っていってもらいたいと思います。

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