たかばたけかしょうたいしょうろまんかんめーるまがじんだいごかい

高畠華宵大正ロマン館から、メール・マガジンの第5号が発行されました。毎月2回第一金曜日と第三金曜日に隔週で発行されるメール・マガジンですが、今回はカレンダーの都合で隔週とはならず1週間多く間隔がありました。

今回のメール・マガジンもいつもと同様に現在行なわれている展覧会の紹介、ショップの紹介、メール・マガジンへの紹介キャンペーンなどが取り上げられていました。

前回から引き続き「ワタシ好みの華宵グッズはこれ!」と題して、今後ミュージアム・ショップで取り扱って欲しい新商品に対する意見も募集されています。前回のメール・マガジンでの意見募集以来、いくつか面白い意見も出されてきているようですね。私の提案したものも例に取り上げられていました。採算性の問題もあるので、本当に実現できるものは僅かでしょう。今後もじっくりと検討を重ねて、秋頃には高畠華宵大正ロマン館らしい新グッズが登場すると思います。楽しみです。

高畠華宵大正ロマン館の友の会である華宵会より、その会報『大正ロマン』第30号が刊行されたとのお知らせも掲示されています。私自身は華宵会の会員ではないのでこれまで『大正ロマン』を拝見したことはありません。しかし今回でもう30号目を迎える会報です。隔週でも月刊でもなさそうなので、それなりの期間この『大正ロマン』は発行されてきたということになります。現在はドイツ在住のためチェックする機会はありませんが、帰国することがあるならば『大正ロマン』を読んでみたいものです。

今回のメール・マガジンにはこの会報『大正ロマン』第30号の目次が掲載されていて、中身を少しだけ想像することが可能です。目次を見ているだけでもなかなか興味深い会報であることが分ります。何気に私の日本の大学時代の恩師も、その目次に名前が掲載されているのには驚きました。最近は大正時代の研究もされているとはうかがっていましたが、多忙な中でこのようなところにまで進出されておられるとは。いやはや、そのバイタリティーは見習わせていただきたいものです。

その華宵会の案内ページをみていると、その会員特典の充実度に驚きました。

年会費4000円のメンバー・シップと呼ばれる会員と、年会費10000万円の賛助会員との2種類の会員が華宵会には存在することが分ります。「入館料無料」や「会報誌『大正ロマン』の配布」、「美術館ニュースの配布」「イベントの案内」などといった項目は、年会費にもよりますが大抵どこの美術館の会員でも受けられるものではないでしょうか。

それに加えて高畠華宵大正ロマン館では「『カフェ・カショー』にてお飲物を無料サービス」「華宵グッズプレゼント(年1~2回)」という太っ腹ぶりです。このようなサービスを行なっている所を私は日本の美術館で聞いたことありません。もちろん全ての美術館の会員になっていたわけでもないですし、少なくとも2年前の状況です。その後変化があって、現在の日本では割とこれらも普通の美術館会員に対するサービスなのかもしれません。

ただこれら2つのサービスは年会費の高い賛助会員のみに対して提供されるものかもしれません。案内ページでもフォント・サイズが他の特典とは変えられているので。そうしないと年会費4000円のメンバー・シップと倍以上年会費が異なる賛助会員の特典が「賛助会員はご同伴1名様まで入場無料」というものだけになってしまいます。それだけでは賛助会員になるメリットは少ないですからね。

もっとも「賛助」という意味合いからすれば、会員になるメリットよりも館を支えるという気心のある人が多いでしょう。したがってそういったメリットの違いは賛助会員になるような方にはとくに重要ではないのかもしれません。

メール・マガジンの一番最後には、いつものようにメール・マガジンの責任執筆者である学芸員さんのコラム「じゅげむじゅげむ」が掲載されています。今回の話題は以前高畠華宵大正ロマン館で行なわれた「花園少女展」の図録についてです。

この「花園少女展」の図録が海を越えて、

ベルリン国立図書館に所蔵されることになりました。

とのことです。

企画を担当したであろうと思われる学芸員さんは、それを我が子の成長として捉えとても喜んでいる様子が伝わってきます。

「ベルリン国立図書館」がドイツの首都Berlin(ベルリン)にある「Deutsche Nationalbibliothek(ドイツ国立図書館)のことなのか、同じくベルリンにある州立図書館「Staatsbibliothek zu Berlin(ベルリン州立図書館)」の事なのかはいまいちピンときません。Staatというドイツ語はドイツでは州という意味合いで使われますが、日本では「国」として訳されることもありますし。どちらの図書館にも当てはまりそうです。おそらく海外でのドイツ文化を紹介した書籍の収集という役割から考えると、Deutsche Nationalbibliothekの方だとは思います。そしてその書籍の特徴からするとLeipzigにある館に所蔵されることになるのでしょう。

いずれにせよこうやって日本で行なわれた展覧会のカタログが、ドイツの図書館に収集されるということは喜ばしい限りです。Leipzigに出かけた際にはDeutsche Nationalbibliothekで「花園少女展」のカタログを閲覧したいと思います。

「図書館」という話題に関して、このメール・マガジンではもうひとつ話題が取り上げられています。それは新企画として今回のメール・マガジンから始まった「大正ロマンびぶりおてーく」というものでした。「大正ロマン」に関する書籍を紹介していくコーナーのようです。始まったばかりで書籍紹介の方法などにまだ改善点はありそうですが、今後の発展に期待をしたいコーナーではあります。

前回のメール・マガジン発行から今回の発行まで時間が開いたため、

メルマガの在り方についてあれこれ考える時間も少し多めにありました。今はこのメルマガは、一方通行的な情報発信のメディアとして存在しているわけですが、担当者としては、いずれ相互交通のツールとしてのメルマガに成長させていけたらなあと思っています。

とのメール・マガジン担当学芸員さんの考えも色々膨らんできているようです。

大原美術館のようにメール・マガジンとメーリング・リストの2段構えにするもよし、ブログにシフトするもよし。その他色々な可能性があるかと思います。どのようにこのメール・マガジンが発展していくのか。それこそ我が子の成長を見守る親のような心境で楽しみにしています。

1つこのメール・マガジンに希望を述べるとすれば、過去に発行されたメール・マガジンのアーカイブがあれば良いのではと思います。せっかく発行されたものですから一部の人だけではなく、出来るだけ多くの人が共有できる情報として提供できる部分は提供していけばよいのではないかと思います。

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4 Responses to “たかばたけかしょうたいしょうろまんかんめーるまがじんだいごかい”

  1. cheasneko says:

    いつもコメントいただきありがとうございます。
    うれしいです。

    『大正ロマン』は年2回発行です。
    今回先生が登場された鼎談のコーナーはwebでも見れますので、もしよければご覧下さいませ。昨年は宮台真治さんや唐十郎さんにもご登場頂いており結構読み応えがあります。
    あと、華宵会のグッズプレゼントや喫茶サービスはメンバー会員にも適応されます。ちゃんとわかるように表記しなきゃだめですね・・・。

    図書館はどっちのことなんだろう・・・。
    お電話頂いた方が「ドイツ国立図書館」とおっしゃっていたのでそういうのがあるのかと思ってました。
    将来ベルリンに行って図書館で花園少女に会いたいから、ちゃんと確かめなきゃ。

    今後も温かくお見守り下さい!

  2. colorfullife says:

    よくよく美術館のウェブを見てみたら、『大正ロマン』の紹介ページがありました。そりゃあるわな。今号の案内はまだ出ていないみたいだけれど、そのうちアップされるのを楽しみにしています。

    華宵会って何でそんなにも待遇がよいのでしょうかねぇ。毎日カフェ・カショーに通う人とか出てこないのだろうか。それとも回数制限付き?

    「ベルリン国立図書館」の謎、解明したら教えてください。

  3. cheasneko says:

    いやあ・・・回数制限はないですけどね・・・
    人里離れたところにありますので、
    実際このサービスを利用する人はわずかです。
    メンバーは「華宵が好き」ってことで入ってる人が多いので
    県外の人のほうが今は多いかもしれないです。
    だから遠方会員のメリットになることを考え中なんですけど・・・。

  4. colorfullife says:

    えっ、回数制限ないんですか!?本当に太っ腹なサービスですねぇ。

    美術館の会員になるのは、そこにある特典よりも「○○が好き」という理由の方が大きいかも。それは分るな。個人名美術館の場合はその個人であったり、一般的な美術館の場合はその活動が好きだったり。

    日本の美術館の現状は、外部から見ていても大変そうなのはよく分ります。従って気持ちにもならないかもしれないけれど、応援程度ということで会員になっていた館がいくつかありました。

    遠方会員へのサービス。なにが良いだろうなぁ。自分としては遠く離れていても、「おっ、面白そうな企画やってるなぁ。」「相変わらず元気やな。」などと思わせてくれるのが一番うれしかったですが。