たかばたけかしょうたいしょうろまんかんめーるまがじんだいろっかい

愛媛県東温市にある高畠華宵大正ロマン館から、メール・マガジンの最新号が発行されました。今号で第6号となります。

今回気になった記事は「ミュージアム88 カードラリー in 四国」についてのもの。

 四国は四国霊場88ヵ所に象徴されるように、歴史と文化の香り高い「癒しの里」であり、各地に地域性を反映した博物館や文化拠点となる美術館等が数多く見うけられます。
 阿波銀行、百十四銀行、伊予銀行、四国銀行の4行が、文化施設のカードラリーを通じ地域の文化的風土のさらなぬ醸成や観光振興、ミュージアム施設及び四国全体の活性化を応援します。

ということで、四国にあるミュージアムを四国八十八箇所に見立て、それをお遍路さんのように回るカードラリーが2007年10月1日から始まるようです。

カードラリーに参加したい人は、主催者である四行の窓口か郵送・FAXにて参加申込書を提出し、参加証を手に入れます。その参加証を手にカードラリーに参加しているミュージアムを回ると、一館ごとに「ポイント・スクラッチ・カード」と「オリジナル・ミュージアム・カード」というものを手にすることが出来ます。

ポイント・スクラッチ・カードは削るとポイントが出て来て、その集めたポイントで、賞品が当るポイント賞という抽選に参加出来ます。

オリジナル・ミュージアム・カードは一館毎に異なっており、表面にその館の外観が、裏面はその館を代表するような作品が印刷されているようです。カードは集めるとマスター賞に応募できます。同一県で22館以上回れば「県マスター」になり、4県の「県マスター」になると、「四国マスター」になれるようです。

このカードラリーに参加している四国内のミュージアムは、愛媛県40施設、香川県44施設、徳島県38施設、高知県38施設の合計160施設に及ぶとのこと。(2007年7月18日現在)カードラリーに参加しているミュージアムの数を聞いて、四国全体でそんなにも博物館があるのかと、正直驚いてしまいました。感覚的に、そんなに博物館があるとは思っていませんでしたから。

それから、もうひとつ驚いたことが。カードラリーに参加するミュージアムがそんなにもあるのか、ということです。このカードラリーの話を聞いたとき、私は正直面白い企画とは思いませんでした。したがって、それを面白いと思って参加しているミュージアムが多いことに驚きました。もちろん「おもしろい」企画だから参加した館ばかりであるとも思いませんが。

私自身がもし、今現在四国のどこかに住んでいたとします。そしてこのカードラリーの存在を知ったからといって、参加するかといわれれば、明らかにnoです。ポイント賞にもマスター賞にも魅力は感じませんから。

またしても仮に私がカードラリーにそれ相応のおもしろさを感じ参加したいと思っても、私のように車の免許と車を持っていないものにとって、カードラリーに参加しているようなミュージアムのほとんどは回ることが困難だと思われます。

このカードラリーに参加しているミュージアムのうち、公共交通機関とそこからの徒歩だけを利用してたどり着けるミュージアムが、一体どれだけあるのでしょうか。徒歩1時間かければたどり着けるところはもちろんあるでしょう。しかしあまり現実的ではありません。せいぜい徒歩で最寄りの交通機関からミュージアムに向うとしても、15分の所要時間が限度ではないでしょうか。そういう条件を付けると、たどり着けないミュージアムは結構あるのではないかと思われます。

そして頼みの綱の四国の公共交通機関は、どれだけの頻度で運行されているものなのでしょうか。大都市圏のように10分に一本とかいう間隔ではないでしょう。平均すれば30分に一本か、下手したら1時間に1本かもしれません。

つまり公共交通機関と徒歩だけで私がこれらのミュージアムをまわろうと思えば、途方もない時間がかかると思われます。そんなものにわざわざ参加したいと思わせるほどの魅力は、みたところカードラリーにはないように思われます。

このカードラリーへの参加者は、どのような人々を対象としているのでしょうか。私が思うに、このカードラリーに参加できそうなのは、自動車や自動二輪車などを持っている人に限られてきそうです。少なくとも自動車や自動二輪車を自由に操れない高校生以下のカードラリーへの参加は、想定されていないように思われます。お年寄りなども同様でしょう。

四国の中で最小である香川県が、幾ら全国でも最小面積の県であるとしても、自動車や自動二輪車を使わず、例えば高校生などが自転車でカードラリーに参加するとすれば、それなりの決意が必要だと思われます。中学生や、小学生は蚊帳の外のようにも感じられます。

もし本当にこのカードラリーを「地域の文化的風土のさらなぬ醸成や観光振興、ミュージアム施設及び四国全体の活性化」として真剣にやっていく気があるのなら、あらゆる利用者を想定しなければならないのではないでしょうか。「あらゆる」といってもそう難しいものではなく、私が言うように、少なくとも自動車や自動二輪車を自由に操れない高校生以下や高齢者なども、利用者の範囲として想定するべきではないかと思われます。公共交通機関の停留所から各施設への無料バスを渡すなり、各施設館をバスで結ぶなり、交通の便を確保しなければならないと思います。そうしなければ、カードラリーに参加できるのは、ごく一部の限られた人になってしまう恐れがあります。

それを最初から意図しているなら問題はないと思います。主催者の四行は私企業ですから。参加者を選ぶ権利はあると思います。ただ参加しているミュージアムは、それで良いのでしょうか。

とまあ否定的な意見を書きましたが、それは私のような車の免許もない、車も持てない貧乏人の遠吠えです。

四国のミュージアムには四国のミュージアムの事情があるのでしょう。このカードラリーに参加することが、美術館のメリットになるから、これだけ多くのミュージアムが参加しているのだと思います。部外者の私にはそこまで分りませんから、あまり外野は口を挟むべきではないのかもしれません。

ミュージアムの立場からすれば、メリットも考えられなくはないと思います。

例えばかつて四国のミュージアムが、このようにまとまって何かをしようとしたことはあったのでしょうか。それがなかったとして、今回このようにカードラリーが始められたのだとしたら、それはそれで良かったのではないかと思います。

四国内にあるミュージアムとくくられても、それまで交流もなかったミュージアムはあったでしょう。特に博物館と美術館などは、所属する県や分野が違うと交流もあまりないでしょう。しかし今回のカードラリーをきっかけに交流が始まったかもしれません。そういう新しい交流が、新しい何かを生み出す原動力にだってなることもあるでしょう。例えば、今回のカードラリーとは異なり、利用者本位の企画とかが計画されることもあるかもしれません。

そういった面では、今回のカードラリーが仮に失敗に終わったとしても、次なるステップへの確実な一歩にはなると思われます。

メール・マガジンとはほとんど関係ないところに話の中心がずれてしまいました。それも批判的な意見に。聞き苦しく思われた方がいたならすみません。

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3 Responses to “たかばたけかしょうたいしょうろまんかんめーるまがじんだいろっかい”

  1. cheasneko says:

    おっしゃることはもっともなんですが・・・
    まあ色々あるんすわあ・・・。
    そう言う声がどんどん出れば、
    よくなっていくよね。

  2. colorfullife says:

    色々あるのでしょう。よく分ります。がんばれー!

    批判的なエントリーを立てた本人が言うのも何ですが・・・

  3. cheasneko says:

    今ヴィジョンがあまりみえなくなってるんですが、がんばらないと見えないままだと思うしってことで、がんばりますっ!
    いやあ、批判どんどんして下さい。
    批判なきところに成長なしですからね。
    今後ともどぞよろしくです。