みそじとつにゅう

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▲Projekt für Münster II▲

Aasee(アー湖)の東側湖畔にある広場の様子です。写真の奥に見える3つの球体、これはかつてSkulptur Projekte Münster(ミュンスター彫刻プロジェクト)に出品された作品です。作品のタイトルは「Projekt für Münster II」。1977年のSkulptur Projekte Münsterに出品された作品です。1977年は第1回目のSkulptur Projekte Münsterが開催された年です。

作者はClaes Oldenburg(クレス・オルデンバーグ)。1929年にスウェーデンのストックホルムで生まれ、現在はニューヨークを拠点に活動する芸術家です。

作品のタイトルに「II」がついているということは、もちろん「I」もありました。同じく1977年に計画された「Projekt für Münster I」という作品は、写真のような巨大な球体を、Münster(ミュンスター)市内のあちこちに設置するというものでした。しかしこの作品は、時間的制約と経済的な問題から実現されることはありませんでした。そのProjekt für Münster Iの一部を実現したものが、写真の作品のIIです。

写真の作品は、ビリアードの球をイメージしているようです。Oldenburgはここにビリアード台をイメージして、球を設置したようです。もっとも球体には色も付いていなければ、まわりにポケットもキューもありませんが。ただ、芝生の緑とのコントラストがとても印象的です。

Oldenburgはこの球体をまた、かつてあったMünsterでの空襲に関連づけているようです。市内のあちこちに設置される予定だった球体は、かつて空襲で投下された爆弾をイメージしています。またこの球体は砲台に設置される弾にも結びつけられています。この巨大な球体が置かれている場所は、かつて城壁があった場所です。

Oldenburgは1977年に続き、1987年、1997年と続けてSkulptur Projekte Münsterに参加しています。そして1987年には一部が実現されたこの作品のさらなる拡大を計画しますが、結局は実現しなかったようですね。

Münsterを訪れると、必ずAaseeも訪れるので、必然的にOldenburgのこの作品を目にすることになります。直径3.5mもある巨大な球体なので、それなりに存在感はあるのですが、不思議と目立っている印象はありません。ずっと前からそこにあったような気になります。1977年に設置されたものですから、この作品も今年で30歳。この場所に30年もいたことになるわけですから、元々そこにあった感覚を得られたとしても、当然なのかもしれませんね。

時によっては色鮮やかに塗られたりすることもあるらしいこの球体ですが、これからも、ずっとここに横たわって(?)、市民と共にMünsterで時を重ねていくのでしょう。


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▲Aaseeterrassen, südlich der Adenauerallee▲
▲Google マップより▲

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