なつかしいめんめん

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▲日本の所属先▲

2年半ぶりの一時帰国を果たしたその日、銀行での手続きに続いて訪れたのは、日本での所属先でした。もっとも所属先といっても、かろうじてそこにメンバーとして名を残しているに過ぎません。こちらへも、諸手続のために訪れました。

日本への便が1時間ぐらい遅れたのと、銀行での手続きに思ったより時間がかかり、到着したのは14時ぐらいだったでしょうか。予定より2時間ぐらい遅れていました。

手続きのために事務室に訪れたとき、最初に目で探したのは、こちらの所属先ではかなりお世話になったSさんの姿です。Sさんとは1999年にそこで働いてから、懇意にしてもらっています。ドイツに来てからも、頻繁とまではいわないですが、年に数回は連絡を取っていました。

以前と変わらず、Sさんは、事務所を入ってから一番右奥の机で仕事をされておられました。カウンター越しに、Sさんの名前を呼ぶと、気がついて、こちらまでやってきてくださいました。

Sさんには、今回の一時帰国について、事前には何も知らせていなかったので、やや驚かれた様子でしたね。それでも、以前のままの笑顔で、「お帰り。」と言ってくださったのは、とてもうれしかったです。

「いつ帰ってきたの?本帰国?それとも一時帰国?」などと、Sさんがたたみかけるように質問をされるので、それに答える形で会話がどんどんと進んでいきます。そうやって話していると、自分が2年半もドイツに行っていたことが、まるで夢だったかのように感じられました。

今はこの所属先を大きく離れている私なのですが、Sさんはそんな私のことを、会話の中でもとても心配してくださっているのが感じ取れました。Sさんが私のことを心配してくださっているというのは、人づてにも聞いて知っていたのですが、直接会話をしてみて、改めてSさんに、どれだけの心配をかけているのかというのが分りました。

Sさんの思いに答えられるよう、そして早く安心してもらえるよう、ドイツでもっともっと頑張らねばと決意を新たにさせられましたね。

そのSさんと話をしているときに、ちょうど以前の同僚のCさんが。Cさんとはこちらの所属先で、ドイツに旅立つ前の1年間ほど、一緒に仕事をさせていただきました。

私がmixiを利用していたときは、Cさんとはドイツにいても、まだ頻繁にコンタクトを取っていたのですが、私が、いきなりバッサリmixiを退会してしまったため、それ以来連絡が滞っていました。

Cさんにも一時帰国は知らせていませんでしたので、私の突然の訪問に、驚かれたようでした。ただここでも、2年半前と何も変わらなく会話が続けられました。まるで、その期間がなかったかのように。もちろん現実として、その期間は存在するのは言うまでもないですが。

その期間が存在することを、忘れそうになったとき、現実に引き戻してくれるのは、奥さんの存在でした。

日本に帰ってきて、奥さんを初めて紹介した人がCさんです。Sさんにはタイミングが合わず、紹介できませんでしたので。Cさんに奥さんを紹介しているとき、「ああ、やはり、あれから時間が経っているんだな。」と感じさせられました。

Cさんとお会いした後は、同じく元同僚のOさんのところに顔を出しに行きました。Oさんとは2年ほど、一緒に仕事をさせていただきました。今は別の部署に移られたようです。その部署を訪ねてみると、Oさんも笑顔で迎えてくれました。

Oさんと私は、一緒に働いていた際、帰る方向が一緒だったこともあり、時折途中まで一緒に帰っていました。そして、その際に夫婦に間違えられたことがあります。たぶんOさんと私とでは、10歳ぐらいは年齢が違う(Oさんのほうが年上)と思うのですが、とてもそうと思えないくらい、お若く見えるのです。ふけ顔の私の方が、むしろOさんより年上に思われても不思議ではないほどです。したがって、夫婦に見えても、あながち間違いではないと思います。

それは今も変わらずで、「この人は、歳を取るのかな?」と思うほど、出会ったときから歳を取りません。まるで女優さんのような感じです。今では大学生の子供さんがおられるのですが、とてもそうは見えませんでしたね。

このような感じで、懐かしい人々と再会するのと同時に、懐かしい場所も訪れてみました。写真の場所もそうです。そこでは1年ほど働いたことがあります。

そこでの大きな変化といえば、カラー・コピー機が導入されていたことでしょうか。私が働いていた頃には、コピー機すらありませんでしたから。私の時には、共同のコピー機で、待っている人に気を遣いながら大量にコピーを取っていました。

他に、電化製品が新しくなっていたりはしましたが、基本的には私が働いていたときから、またドイツに行く前からほとんど変わっていませんでした。

私が働いていた当時、そこを離れていった人が訪問されたときに、「ここは、時間の流れが止まっていますね。」と言われたことがあります。その時は、そこにどっぷりつかっていたので、特にピンと来なかったのですが、自分がそこを離れ、再び訪れると、その人の言った言葉がとても良く理解できました。

人も場所も、緩やかな流れの中にあるそこは、とても落ち着きます。時間の流れ方は、日本の中にありながらも、ドイツに近いのではないのでしょうか。久々に見る日本は、視覚的にも大きな変化を伴っていましたが、ここはほぼ、かつて私がいたときのままでした。

おかげで、私の日本での生活を知らない奥さんに、当時の様子をはっきりと簡単に伝えることが出来ました。そして、気に入ってもらえたようです。

それにしても、2年半前には、ここに、奥さんと共に来ることになるとは、想像すら出来なかったことでした。従って、今回ここへ奥さんと訪問したときは、何とも不思議な気分でした。

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