たけひさゆめじここにうまれる

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▲夢二郷土美術館 分館(夢二生家)▲

前回のエントリーで記したように、岡山県備前市日生地区の日生漁港で牡蠣のバーベキューを堪能した後は、予定通り、奥さんのお父様の実家がある、瀬戸内市(旧牛窓町)へと向います。

しかしながら、奥さんと私は、ご両親にお願いをして、ちょっと寄り道をすることに。というのも、お父様の実家のある瀬戸内市(旧邑久町)には、竹久夢二の生家があると聞いていたからです。それで、そこに立ち寄りたいという希望を伝えると、快く了承していただけたのです。

大正ロマンを代表する画家として知られている竹久夢二は、1884年に、 岡山県邑久郡本庄村(現在の瀬戸内市)で生まれます。酒造業を営んでいた竹久家ですが、夢二が16歳の時、1900年に家業をたたんで一家で九州に引っ越しました。

写真は、その夢二が生まれ、16歳の時まで住んでいた住居の様子です。現在は岡山市にある夢二郷土美術館分館となっています。生家は竹久家がここを離れた後、人手に渡っていたようですが、その後、買い戻され修復された後に、夢二郷土美術館分館として1970年に一般に公開されました。生家への入口脇には、有島生馬による「竹久夢二ここに生る」と刻まれた碑が建っています。

写真奥、左手に見えるのが、夢二が16歳まで過ごした生家です。中は有料ですが、見学することが可能です。夢二の作品なども飾っていますが、何よりも、そこは夢二が生まれ、夢二が育ち、そして夢二が生活していた場所であったというのが、私には興味深かったです。夢二の部屋には、夢二による落書きなどもあったようですが、どうも消えてしまったようで、見つけることは出来ませんでした。

写真奥、右手側に見えるのは納屋として作られたものらしいです。現在はギャラリーとして、夢二の写真や作品などが飾られています。

そこで100年ほど前、青少年時代の夢二がいたと思うと、何とも不思議な感じがしました。ドイツでは、ある画家が住んでいた場所などが、現在もそのまま残っていたりするので、そこに出向き、その当時に思いをはせることも可能ですが、日本ではなかなかないと思います。すぐに取り壊されて、新しい建物が建っていたりしますし。そういった意味で、夢二の生家はなかなか貴重だと思います。

ちなみに手前に写っている黒い大きな物体は、川船です。夢二の絵にも時折見かけられますが、こういった川船は、当時この辺りでよく利用されていたもののようです。

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▲夢二郷土美術館 分館(少年山荘)▲

写真は幹線道路沿いにある、少年山荘という建物です。夢二は、1924年に東京府荏原郡松沢村松原(現在の東京都世田谷区)にアトリエ兼自宅を構えます。またの名前を「山帰来荘」。夢二自身が設計したものとのことです。

ただ、ここにある少年山荘は、世田谷区にあったものを移築したものではないようです。1979年の夢二生誕95周年記念に、夢二のご子息の記憶を元にして、この場所に復元したものとのことでした。

少年山荘の中には、沢山の写真が飾ってあります。それらの写真には、記録写真的なものと同程度、芸術写真的なものも含まれています。

写真は、夢二が存命時に、日本でも一般に普及し始めたと思いますが、さすが芸術家ですね、いち早く最新の技術を芸術に活かそうとしています。実際、夢二の絵画作品と、写真には、何らかのつながりがあるものなのでしょうか。

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▲竹久夢二の墓▲

夢二の生家前には、「夢二ふるさと遊歩道」という看板が設置されています。夢二の生家近辺には、夢二にゆかりの地を結ぶ遊歩道が設置されており、その案内になっています。その案内板を見ると、「夢二の墓」というものが目に付いたので、歩いて行ってみることにしました。

写真はその夢二の墓です。生家からだと、徒歩10分ぐらいでしょうか。墓地の真ん中の、割と目立つところにありました。

ドイツの墓地にある著名人のお墓は、一般の人もよく花を手向けに来るので、いつもキレイにされているのですが、日本ではそうではないのでしょうか、花なども枯れていて、少しかわいそうでした。花でも持っていけばよかったです。

後で調べてみると、竹久夢二の墓は、東京都豊島区にある雑司ヶ谷霊園(ぞうしがやれいえん)にもあって、そちらの方が有名みたいでした。分骨されて、眠っておられるのでしょうか。

墓地をで夢二のお墓を探しているときに気がついたのですが、この辺りには「タケヒサ」という名字が多かったです。しかし、その字は「竹久」ではなく、「武久」が主でした。「竹久」という字は、珍しい部類でしたね。

後で聞いた話によると、奥さんのお父様の家系は、夢二の竹久家と繋がりがあるとのこと。こんなところで、夢二と自分が繋がることになるとは、思いもしませんでした。


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▲瀬戸内市邑久町本庄▲
▲Google マップより▲

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