たかばたけかしょうたいしょうろまんかんめーるまがじんだいじゅうきゅうかい

愛媛県東温市にある、高畠華宵大正ロマン館より、メール・マガジンの最新号が配信されています。最新号は第19号です。

2008年4月6日は、高畠華宵生誕120年目(1888年生)だったようです。今回のメール・マガジンは、それを祝福する言葉で始まっていました。

高畠華宵大正ロマン館では、それを記念して、現在「6のつく日は大正ロマン館へ!」という名の下に、来場者キャンペーンを行なっています。

6月30日までの間、6のつく日(4/6、4/26、5/6、5/16、5/26、6/6、6/16)に来場された方に、当館よりプレゼントがあります。
(「金の船」ハガキセットと招待券の2つのうち、お好きなものをお選び下さい。)

現在開催中の「高畠華宵生誕120年 華宵のこども絵展〜ファンタジー世界のこどもたち〜」展にあわせて、『金の船』に華宵が寄せたイラストのハガキなどがいただけるようです。

残念ながら、期間中、6のつく日が週末に重なるのは4月の2回のみ。また6のつく日のうち、高畠華宵大正ロマン館の休館日である、水曜日と木曜日に重なるのが2回。ということで、お仕事を持たれている人や、なるべく多く6のつく日に行こう!、と思っておられる方には、やや難しい日取りであったり、残念な日取りであったりします。しかし、きっとそれらの不利を上回る感動を、この展覧会で得られるのだと思いますので、これを機会にお出かけされてみてはいかかでしょうか。

さて、今号では、2008年3月9日に京都で行なわれた、大正イマジュリィ学会第5回全国大会の2日目のイベントである、高畠華宵の生誕120周年にちなむシンポジウムの様子が簡潔に報告されていました。高畠華宵生誕120周年にちなんだイベントの報告としては、先号での竹宮惠子氏(マンガ家/京都精華大学マンガ学部教授)の講演会報告に引き続くものです。

シンポジウムのテーマは、「高畠華宵とセクシュアリティ」。そのテーマを元に、篠原資明氏(京都大学 人間・環境学研究科 教授)、ジャクリーヌ・ベルント氏(横浜国立大学 教育人間科学部 准教授)、永山薫氏(マンガ評論家)という3名のパネリストが、お話しをされたようです。

シンポジウムでは、永山氏は華宵の現代に通じる魅力を、「両性具有性」をキーワードとして紐解き、ベルント氏は、華宵のセクシュアリティを、明治以降の日本の「近代」ということに関連づけられていたようです。どちらもとても面白そうな内容ですね。ただ、両氏のこれまでの活動を知る限りでは、話の内容が想像できなくないとも思います。

残るパネリストの篠原氏は、華宵のセクシュアリティを、自身の「軟体構築論」というものと関連づけてお話しされたようです。

篠原氏は、自身のブログ「マブサビアン」の中において、「軟体構築論から見た華宵」ということでシンポジウムで話しますよ、と予告されていたので、その通りだったようなのですが、私にはまず、「『軟体構築論』って何?」という感じです。私がドイツに渡って以降、軟体構築論に関して話をされたり、原稿を書かれることが多かったようで、私は残念ながら未見聞でした。したがって、華宵とその軟体構築論が、いったいどういう結びつきになるのかというのも興味はありますが、その前に、まず篠原氏の軟体構築論についても詳細が知りたいものです。

これら、シンポジウムや、講演会については、後日、本の形で出版される予定ということであるので、まずはその登場を待つことにしたいと思います。

メール・マガジンでは、今号も先号に引き続き、「高畠華宵生誕120年 華宵のこども絵展〜ファンタジー世界のこどもたち〜」展の紹介が掲載されていました。

今回はその展覧会のうち、第一展示室の様子の紹介です。

この展示室では、華宵のこども絵を徹底解剖します。華宵の他ジャンル作品との比較や、同時代のこども感を考察しながらそこに華宵のこども絵の特質を探り当てます。

私は恥ずかしながら、(たぶん)華宵のこども絵をかつて見たことがないので、全く想像つかないのですが、紹介によると、華宵のこども絵には次のような特徴があるとのこと。

愛くるしいポーズやルックスの華宵作品のこともたちは、よく見ればただ可愛らしいというよりも、こどもの属性の別の側面、つまり不気味さや不可思議さが感じられます。

この説明を聞いてすぐ思い浮かんだのは、奈良美智氏の描くこどもの絵でした。奈良氏の描くこどもの絵も、かわいさと同時に、不気味さが感じられます。もっとも、奈良氏が描くのはこどもの絵であって、こども”のため”の絵ではありませんので、差はあると思うのですが、共通点もあるのかもしれません。

高畠華宵大正ロマン館では、このほかにも、この展覧会あわせて学芸員さんによるイベントが行なわれたりするようです。このブログの冒頭で紹介した、来場者キャンペーンもあることですし、気候の良いこの時期、高畠華宵大正ロマン館周辺にある自然を探索するのとセットで、美術館を訪れてみてもよいのではないでしょうか。

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