おうさまきぶん

image00575.jpg
▲Wöhrsee▲

天気に恵まれた昨日、妻とふたりで、Burghausen(ブルクハウゼン)に行ってきました。写真は、そのBurghausenにあるBurg zu Burghausen(ブルクハウゼン城)を、すぐ隣にあるWöhrseeという湖から眺めた様子です。

Burghausenについては、このブログで何度もエントリーに記したことがありますが、私がとても愛している、ドイツのFreistaat Bayern(バイエルン自由州)にある、一地方都市です。

しかしながら、これまでに妻はまだ、このBurghausenを訪れたことがありません。それで、夏の季節のうちに、天気が良いときがあれば、一度はふたりで訪れたいなと思っていたのでした。すると、昨日は快晴という予報が出ていたうえに、ふたりとも仕事が休みだったのです。ということで、念願かなって、ふたりそろって、Burghausenを訪問してきました。

Burghausenを初めて訪問する妻には、町の目玉であるBurg zu Burghausenを、何よりもまず先に案内しました。中世のたたずまいをそのまま残すBurg zu Burghausenを、私が思った以上に、妻は気に入ってくれたようです。そういうときの反応を見ているのは、とてもうれしいものでした。

さて、今回、Burghausenを訪れたのは、先に記したよう、私のお気に入りのドイツの都市を、妻に紹介するという理由がひとつにありました。しかし、それとは別に、もうひとつの理由もあったのです。それが、冒頭で出てきたWöhrseeという湖です。

下に掲載した、Google Mapsの地図を見てもらえればお分かりのように、Wöhrseeは、Burg zu Burghausenのすぐ西に位置する湖です。Burg zu Burghausenに沿うように、南北に長く伸びた形になっています。

Burghausenに来るたびに、私はいつもこのWöhrseeを見て、「ここで泳ぎたいなぁ。」という気持ちを持っていました。しかしながら、季節外れだったりしたために、これまでその願望が、かなえられることはありませんでした。

ところが、今回の訪問は、もうほとんど終わりながら、季節的には夏です。それに、天気も良いということ。ということで、「ひょっとして泳げるかも。」という期待もあり、Burghausenを訪れることにしたのです。もちろん、水着など、泳ぐのに必要なものは、一通り用意していきました。

Wöhrseeで泳ぐための、一番の問題は、その日の天気でした。夏も終わりかけであるので、快晴でない限り、外で泳ぐには、もう寒いと思われるからです。しかしながら、幸いなことに、その日が快晴という予報は、見事に当たり、とても良い天気に恵まれます。最高気温こそ、25度そこそこの予想でしたが、快晴であったため、Burg zu Burghausenを2時間ぐらい歩き回って見学した私たちは、お昼前には汗ばんでいました。その汗を、きれいさっぱり流そうということで、いよいよ11時ぐらいに、Wöhrseeへと泳ぎに行くことになります。

海に面していないBayernですが、その代わり(!?)に湖はたくさんあります。従って、夏に泳ぎに行くというと、日本でだと海に行く感覚で、ここBayernでは湖に行きます。そして、そういった湖は、もちろん、いつでも誰でも自由に泳ぐことが可能です。

Wöhrseeも、そのような、Bayernにたくさんある湖のうちのひとつなのです。しかしながら、それらよくある湖と違うところがあります。それは、Wöhrsee自体が、屋外プールのようになっているということです。

というのは、Bayernにあるほとんどの湖が、無料で自由に泳げるのに対して、Wöhrseeで泳ぐためには、入場料が必要です。しかしながら、更衣室があったり、ロッカーがあったり、シャワーがあったりと、まさにそこはプールのようです。下の地図を拡大してもらえれば、お分かりいただけるかと思いますが、東の湖岸の下側3分の1ほどと、南の湖岸は整備されています。

image00576.jpg
▲Wöhrsee▲

写真は、南側湖岸の様子です。奥に丘の上に見えるのは、Burg zu BurghausenのHaubtburg(本丸)です。

南側湖岸にWöhrsee入り口があるのですが、入り口で、大人ひとり2.20Euro支払うと、Wöhrseeに入ることが可能です。その入り口から入ったWöhrseeの南側湖岸には、写真のように、桟橋のように突き出た建物が3つほどありました。

この小屋は、小さなたくさんの部屋に分かれています。それぞれの部屋は、年間30Euroで借りることが出来るため、地元の人などは、専用のロッカー兼更衣室として利用していました。そういった小部屋のある桟橋には、横になってくつろげるためのデッキも設置されています。

しかし、私たちのような、地元の人ではないものにとって、いくら年間30Euroといえども、小部屋を借りるのはもったいないです。そういう人たちのために、もちろんここには、無料の更衣室とコインロッカーが準備されています。無料の更衣室は、電話ボックス程度の大きさの小部屋が3つありました。また結構大きめのコインロッカーが、40近く用意されていました。

早速水着に着替えた私たちは、東側の湖岸にあるビーチ(!?)へと向かいます。写真に見えるのがそれです。桟橋があったり芝生広場があったり、カフェがあったりと、至れり尽くせりの感じです。これだけの環境と設備が整っていると、日本だとシーズンは芋の子を洗うような感じで、混み合っているものですが、ここではそのようなことはありませんでした。私たちが場所を取ったちょっとした桟橋は、広いスペースがあったにもかかわらず、私たちが帰るまで、ほとんど誰も利用しなかったぐらいですから。

Wöhrseeの水は、残念ながら、エメラルド・グリーンではありません。もともとSalzach(ザルツァッハ川)からひかれているのもあり、どちらかというとわずかに白く濁っているのです。しかしながら、汚いという感じは受けません。

この日の水温は、21度と記されていました。それを見て、水に入る前は、冷たいだろうなと思っていましたし、実際足の一部を水に入れても、冷たいと思いました。しかしながら、全身が水につかると、思ったより冷たさは感じませんでしたね。もっとも、水に全身をつけるまで、勇気がなくて時間がかかったため、逆に、冷たさを長く感じてしまうことになったのですが・・・

整備された東側の湖岸は、岸から20mぐらいは足のつく深さでした。178cmの私が入ると、胸よりやや低いぐらいに水面が来る深さです。

さて、実は私、泳ぎたいと思い、このWöhrseeに来たわけですが、実際に泳げるか泳げないかは、泳いでみなければ分かりませんでした。それは、私がカナヅチだからではありません。泳ぐのが15年ぶりぐらいだったからです。

このブログでも記したことがありますが、私は京都市で過ごしたわずかな期間をのぞいては、割合海に近いところに住んでいました。母親の旧実家などは、瀬戸内海の島であるため、そこに母の実家がある頃は、夏に遊びに行くと、当然毎日泳ぎに出かけます。当然泳ぎも得意で、小学生の時に、水泳をしていた頃は、大会などに出て、入賞したこともあるくらいです。

しかしながら、その後、泳ぐことに飽きたのか、だんだんと泳ぎに行かなくなります。海で最後に泳いだのは、中学3年生の15歳の時です。そして最後に泳いだのは、18歳の時。それも、高校の体育の授業といった感じです。

そのような具合であったので、泳げるのかどうか、不安に感じながら、水に入ります。水に顔をつけるところから始めてみますが、大丈夫でした。恐怖心は浮かんできません。

さて、その次は、本題の泳ぎです。ゆっくりと、初めて泳ぐ子犬のように、恐る恐る水に体を横たえ、平泳ぎを始めてみます。すると、どうでしょう、15年ぐらいのブランクがなかったかのように、普通に泳ぐことが出来ます。本当に普通に。泳げるか泳げないか考えていたのは、要らぬ心配でした。自転車に何年も乗っていなかった人が、久しぶりに自転車に乗っても、体が感覚を覚えているので、問題なく乗れることが多いと聞いたことがありますが、そのような感じでしょうかね。

泳げると分かると、楽しくて、ついつい色々試してみたくなります。クロールや、バタフライ、背泳ぎなどです。しかし、そこはやはりブランクもあり、歳も取ったからでしょう、クロールは割と普通でしたが、背泳ぎは何とも心許ない感じ、そして、バタフライに至っては、おぼれているとしか思えないようなものでした。

さて、泳いだり休んだりを何度か繰り返した後、泳ぎに自信を取り戻した私が行った挑戦があります。それは、遠泳です。遠泳と言っても、西側湖岸の方に浮いている、人工の浮島まで泳ぐだけのことですから、距離にして、100mぐらいでしょうか。昔なら1000mぐらいは普通に泳げていただけに、歳を取ったといえども、たいした距離ではありません。周りを見ていると、もう年金生活に入っているであろう人たちも、スイスイとそこまで泳いでいきます。それを見ていると、私でも大丈夫そうです。

浮島へは、妻は休憩をしていたので、私ひとりで泳いでいくことにしました。泳ぎ出すと、順調に進んでいきます。これなら、「余裕で到達できるな。」と思ったのもつかの間、やはり歳です、すぐに体力がなくなっていきました。手足に力が入らなくなってきたのです。泳げども泳げとも、前に進まなくなってきます。湖の真ん中のあたりなので、足のつかない深さになっているのはもちろんのこと、捉まるところもありません。「溺れるとしたら、こういう時なんや。」と、泳いでいるときに初めて感じます。少し怖くなりました。

しかしながら、ここで溺れて死ぬわけにはいきません。それまで、平泳ぎだけで泳いでいたのを、クロールや、時には犬かきを交えながら、必死に泳ぎました。ここ最近、一番必死になった瞬間だと胸を張っていえるぐらい、必死に泳ぎました。

その甲斐あってか、なんとか、本当になんとか、浮島までたどり着くことが出来ます。しかし、必死で泳いだために、ほとんど体力が残っていなかったのか、浮島に上るためのはしごを登ることが出来ません。仕方ないので、数分はしごに捉まったまま休憩します。疲れてはいましたが、はしごに捉まっている限りは、溺れることもないので、安心しており、落ち着くことが出来ました。

さて、数分の休憩後、ようやく浮島へと上がります。5m四方ぐらいのその空間には、私以外誰もいません。それで、真ん中で大の字になって寝転びます。疲れていたので、とても気持ち良いです。

image00577.jpg
▲Wöhrsee▲

しばらく横たわった後、体力が回復してくると、起き上がって、眺めを楽しむことにします。この浮島から見る、Wöhrseeの東側湖畔には、「ヨーロッパで一番長い城」と言われるBurg zu Burghausenが、HauptburgからSechster Burghof(第6城区画)までが一望できる、絶好のポイントでした。その眺めがとても素敵で、向こう岸にいる妻にも見せたいと思い、手を振って合図してみましたが、どうやら寝ているようでしたね。残念・・・

休憩をし、眺めも楽しんだ後は、再び浮島を離れ、東側湖岸に戻ることになります。休憩によって体力を回復したとはいえ、自分の体力のなさが分かったので、帰りは慎重に泳いで帰ります。

泳いでいて分かったことは、私の場合、手よりも足の方が体力があるということでした。つまり、平泳ぎやクロールで泳ぐよりも、背泳ぎのような状態で、手を使わずにラッコのような感じで泳ぐと、割と楽だということが分かります。それで帰りは、平泳ぎに疲れたら、その泳ぎをして帰りました。すると、割と楽に泳いで帰ることが出来ました。その泳ぎだと空ばかり見えるので、残りの距離が分からず、精神的な面から疲れてこないというのも、良かったのかもしれません。

東側湖岸に戻った後は、またしばらく休憩して、今度は足こぎボートを借り、Wöhrseeを1周してみることにします。ボートは1時間4Euroで借りることが可能でした。

ボートの上から見る眺めも、先ほどの浮島からの眺め同様、とてもきれいです。妻と私は、こぐのを順番に変わりながら、景色を楽しみます。私は、カメラで写真を撮ったりもしていました。

結局Wöhrseeには、11時から16時頃までいたことになります。5時間もいたかなと思うほど、時間が経つのは早かったですが、ひさびさに、開放感あふれる場所で、のんびりと過ごすことが出来ました。

Wöhrseeの東側湖岸では、泳いだりボートを借りたり出来るだけでなく、卓球台があったり、ビーチバレーが楽しめる、砂のコートがあったりと、様々なことをして過ごすことが出来ます。小さな子供用に、囲いのある浅い部分もあったりと、子供連れでも十分に楽しむことの出来る場所です。München(ミュンヘン)からも、そう遠くない場所ですし、訪れてみるのも良いかと思います。


大きな地図で見る
▲Wöhrsee▲
▲Google マップより▲

Similar Posts:

Comments are closed.