
▲Commerzbank AG▲
▲de.wikipedia.orgより▲
アメリカ合衆国におけるサブプライムローン(subprime lending)の返済が、焦げ付き始めたことをきっかけとして広がった金融不安。それが、アメリカ合衆国のみならず、世界各国に飛び火し、連日ニュースの主役となり始めたのは、もうすでに1年以上も前の話です。日本でも、「サブプライムローンの問題に関連し、○○銀行が○○円の損失!」などという見出しが、ニュースで見られたのではないでしょうか。
私の住むドイツでも、アメリカ合衆国や日本と同様、ニュースで連日、このサブプライムローンの問題が取り上げられていました。ドイツでも多くの金融機関が、サブプライムローン問題で、影響を受けています。
例えば、Landesbank Sachsen(Sachsen LB/ザクセン州立銀行)は、巨額の損失を被り、そのままでは破綻してしまう恐れがありました。そのため、破綻を防ぐために、Landesbank Baden-Württemberg (LBBW/バーデン=ヴュルテンベルク州立銀行)が、Sachsen LBを買収するということにまで発展してしまいました。
また、最近では、同じくサブプライムローン問題にて大打撃を被り、KfW Bankengruppe(KfW/復興金融公庫)による救済を受けていたIKB Deutsche Industriebank(IKB ドイツ産業銀行)が、アメリカ合衆国の投資ファンド、Lone Star(ローンスター)に買収されることとなり、ニュースで取り上げられていました。
そのように、サブプライムローン問題に端を発し、金融再編が進むドイツにおいて、またひとつ、銀行が買収されることになりました。
今回買収されるのは、ドイツ第3位の規模を誇る、Dresdner Bank(ドレスナー銀行)、そして買収する側は、ドイツ第2位の規模を誇る、Commerzbank(コメルツ銀行)です。ドイツ第2位の銀行による、ドイツ第3位の銀行の買収は、ニュースでも大々的に取り上げられます。
サブプライムローン問題に関する、ドイツでの話題には、それなりに興味を持っていた私ですが、あくまでも、「そういうことも、あるんやなぁ。」ぐらいの気持ちで眺めていました。しかし、今回は、私のメイン・バンクである、Dresdner Bankが絡んできているので、真剣にニュースを読みました。
ニュースによると、Dresdner Bankは、2001年にMünchen(ミュンヘン)に本社を構える、世界最大規模の保険会社、Allianz SE(アリアンツ)に買収されて以降も、業績は思わしくなかったようです。それに加え、このサブプライムローン問題に関連する損失で、最近は赤字を計上していたとか。
Allianz SEは今後、段階的に、所有するDresdner Bankの株式を、Commerzbankに売却するものの、その一方で、Commerzbankの株式の数十%を、取得する見込みだとのことです。したがって、Dresdner Bankの名前がなくなる来年末以降も、Commerzbankの支店内にて、これまでDresdner Bankの支店内で行ってきたような、保険商品の販売は続けるそうです。
私がかつて苦い思いをしたことがあり、不信感を持っているCommerzbankに、Dresdner Bankが買収されてしまったことは、一抹の不安があります。しかしながら、Dresdner Bankが破綻するほどの経営状態ではないことと、Allianz SEが今後も、後ろ盾として買収側のCommerzbankを支える準備があることなどが分かり、安心はしました。これから先、状況を見守り、Commerzbankでの苦い経験が繰り返されそうならば、あのとき同様、即刻解約し、別の銀行に移りたいと思います。幸い、フットワーク(口座の中身)は軽いですから。
ドイツでは、このほかにも、ドイツ第1位の規模を誇る、Deutsche Bank AG(ドイツ銀行)による、ドイツ第5位の規模の銀行である、Postbank(ポスト銀行)買収の話が、ニュースになったり、Citibank(シティ・バンク)の、ドイツ国内における再編などがニュースを賑わせたりしています。
おそらく、サブプライムローン問題に端を発する、金融再編が、これからも進んでいくのでしょう。生活に関わる問題ですので、注意深く、動向を眺めていくことにしたいと思います。
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