あおときいろでみどりか

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▲Deutsche Bank AG▲
▲de.wikipedia.orgより▲

先日のエントリーで、ドイツ第2位の規模を誇る、Commerzbank(コメルツ銀行)による、ドイツ第3位の規模の、Dresdner Bank(ドレスナー銀行)買収の話をお伝えしたばかりですが、ドイツ国内で、また新たな銀行の買収が成立しました。

その買収とは、ドイツ第1位の規模を誇る、Deutsche Bank AG(ドイツ銀行)による、ドイツ第5位の規模の銀行である、Postbank(ポスト銀行)の買収のことです。

Deutsche Bank AGは、2008年9月12日に、Postbankの株式のうちの、29.75%にあたる株式を、Deutsche Post(ドイツポスト)から取得することを発表しました(「Deutsche Post sells 29.75 per cent stake in Postbank to Deutsche Bank in growth-focused transactionドイツポスト、ポストバンクの株式29.75%をドイツ銀行AGに売却 ~ ドイツ銀行AGとポストバンクは連携で合意 ~」。今回Deutsche Bank AGは、Postbankの株式を、1株当たり57.25Euro、総額27億9,000万Euroにて購入します。

Deutsche Postは、Postbankの発行済み株式のうちの、50%と1株を持っている、筆頭株主です。しかし、Postbankの株式のうち、Deutsche Postから29.75%を取得するDeutsche Bankは、今回、この買収によって、Postbankの新たな筆頭株主になります。株式の取得は、2009年第1四半期に完了となる予定とのことです。

Deutsche Bank AGによる、Postbankの株取得後も、Deutsche Postは、20.25%のPostbank株を持つ、大株主であることには代わりありません。しかしながら、そのDeutsche Postの持つ、残りの株式を、優先的に購入できる権利を、Deutsche Bank AGは得ています。したがって、Postbankの29.75%の株を取得後、Deutsche Bank AGは、さらにPostbankの株式を買い進めて、PostbankがDeutsche Post AGの子会社化される可能性もあります。

今回の買収で、以前お伝えしたCommerzbank & Dresdner Bankという、巨大銀行グループに続いて、Deutsche Bank AG & Postbankという、ふたつ目の巨大銀行グループが誕生することになりました。そして、これにより、ドイツの5大銀行だったうちの、4つが再編され、ドイツ第4の規模の銀行であるHypovereinsbank(ヒュポフェラインス銀行)とあわせて、3大銀行へと移行することになります。

Postbankは、もともと業績が悪かったため、今回の買収の話は、サブプライムローン(subprime lending)問題に端を発する、金融業界再編の動きとはまた違い、どちらかと言えば、郵政事業の分割・民営化の失敗という側面のほうが大きいと思います。しかしながら、この巨大銀行グループの誕生により、さらなる金融業界再編の動きが、ドイツで見られるのかもしれません。

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