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▲高畠華宵大正ロマン館▲
▲Google マップより▲

愛媛県東温市にある、高畠華宵大正ロマン館から、メール・マガジン最新号が届いているので紹介します。今回届いたのは、2009年2月20日に配信された、第39号でした。

以前のエントリーでお伝えしたことがありますが、現在、高畠華宵大正ロマン館は、周辺地域の工業団地化が進められ、それにともなう、造成工事が始まったため、「通行安全の確保が非常に困難」として、一時休館中です。

ということで、いつもなら、展覧会の話題が中心となる、メール・マガジンも、前回の第38号では、学芸員の仕事に関する話や、美術館の活動など、美術館そのものに関する話題へとシフトしていました。

今回のメール・マガジンでも、その流れは引き継がれており、新しい連載が始まっています。新連載のコーナーのタイトルは、「『真夜中の花々』〜作品アーカイブ」と題されており、毎回、高畠華宵の作品をひとつ取り上げ、それについての解説が行われるとのこと。

image00774.jpgその新連載の、第1回目は、私も好きな、高畠華宵の《願ひ》(1925年)です(左の画像は、高畠華宵大正ロマン館メール・マガジン第39号より)。

《願ひ》は大正14年、華宵便箋の表紙として制作されました。シンプルな構図に黒の夜空、白の肌という単純で版画的な着色が、デザイン効果をより高めています。そこには、当時人気を博した抒情画特有のバラ色の肌も微妙な陰の表現もありません。不必要なものを排除した簡潔さと、少女の頭の羽飾りやアーチ型の枠などに特徴的な、曲線を多用するアール・ヌーヴォーのデザイン様式とが、洗練されたモダンな印象を与えています。

この作品が、便箋の表紙として製作されたことは、何とも贅沢な話ではないでしょうか。説明にも記されていますが、私はこの作品の白と黒との対比が好きです。色はついていますが、Aubrey Vincent Beardsley(オーブリー・ヴィンセント・ビアズリー)に通ずるものを感じるのは、私だけではないでしょう。

さて、この《願ひ》については、メール・マガジン最後のコーナーとして、すっかり定着している、学芸員さんのコラム、「じゅげむじゅげむ」でも取り上げられていました。

この《願ひ》という作品、ロマンティックで本当に素敵な作品なのですが、単にそれだけにとどまらず、実際に《願ひ》グッズを持っていると願いが叶うという謂れがあるのです・・・!

なんでも、高畠華宵の作品展示が行われている、宇和島市立歴史資料館のスタッフの方が、《願ひ》のブローチをつけていたら、願いが叶ったらしいのです。そして、さらに、そのスタッフの方が、自らの体験を元に、来館者へ、その《願ひ》ブローチを薦めたところ、購入した来館者の方も、願いが叶ったとのこと。

また、今回のメールマガジンでは、ミュージアム・ショップで、2月14日のバレンタインデーに向けて行われていた、「バレンタイン・ギフト特集」にて、《願ひ》のチョコレート・ボックスを購入し、「大切な人」へ贈られた方が、その願いが叶ったという話も掲載されていました。

私は、このような話、あり得なくもない話だと思います。最も、ただ単に、《願ひ》グッズを持つだけで、願いが叶うと思っているわけではありませんが。以前のエントリーで紹介した、Søren Aabye Kierkegaard(セーレン・オービエ・キェルケゴール)の言葉が、頭にあれば、それも可能ではないかと思うのです。

今回のメール・マガジンは、《願ひ》一色でした。次号は、どのような作品が紹介され、どのような話が飛び出すのでしょうか。楽しみにしたいと思います。

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