
▲Bilderbuchmuseum in Troisdorf▲
先週末にBonn(ボン)へと出かけたのは、昨日のエントリーで紹介している、Kunst- und Ausstellungshalle der Bundesrepublik Deutschland(ドイツ連邦共和国美術展示館)で行われていた展覧会を、訪れることが目的でした。
その目的を、「何とか」という感じで果たした私たち夫婦が、次に向かった先は、Bonnの北に位置する、Troisdorf(トロイスドルフ)という町です。鉄道で、Bonnから移動するならば、Siegburg(ジークブルク)経由で、片道30分ほどにて到着できます。
このTroisburgという町の名前、私はBonnへ行くことを決めてから、初めて知りました。とある雑誌を見ているときに、何となく気になる記事があって、それに目を通してみると、Troisdorfについて記されていたのです。そして、そこは、Bonnから近いと書かれていたので、タイムリーな話題だと思い、記事の内容にも興味を覚えたこともあり、Troisdorfという町の名前を覚えてしまいました。
しかし、妻は私と違って、Troisdorfの名前を、随分前から知っていたとのこと。そして、Bonnに行くと決めたときから、Troisdorfも訪問しようと思っていたらしいのです。
旅行前に妻が、「今回の旅行で、ひとつ、行きたい場所がある。」と私に言いました。それで、当然私は妻に、その場所について聞いてみます。すると、私が雑誌記事で読んだときに紹介されていた場所と、妻が行きたいと思っていた場所は、偶然にも同じだということが分かりました。つまり、それがTroisdorfだったのです。
そのような偶然に驚いた私は、それまでは「せっかく初めてBonnに行くのだから、Bonnを満喫したい。」と思っていた考えを改め、Troisdorfに行ってみることにします。
Troisdorfは、人口75000人ほどで、ドイツでは、そこそこ大きな規模の町です。そして、その町の中心には、お城があります。今回の旅行で、2つめの目的地として、私たち夫婦が訪れたのは、このお城でした。
そのお城の名は、Burg Wissem(ヴィッセム城)といいます。城のある場所が作られたのは、カロリング朝の時代まで、さかのぼることが出来るらしいですが、Burg Wissemが出来たのは、16世紀とのこと。そして、現在残っているお城は、1840年頃に建てられたらしいです。
その後、時が流れ、Burg Wissemは、1939年にTroisdorfに所有権が移り、1945年から1981年までの間、このBurg Wissemは、市役所として利用されていたようです。その間、1954年から1955年にかけては、修復、改修がなされたとのこと。
そのBurg Wissemに、1982年に転機が訪れます。この町に住む商人であった、Wilhelm Alslebenという人が、Troisdorfに、彼の持っていた数千に及ぶ現代の絵本と、300以上の歴史的な絵本の原画、そして数多くのリトグラフや版画を寄付してくれました。Troisdorfでは、それらを公開する場所を作ろうと、準備がなされ、しばらくあとに、Burg Wissemの中にオープンしたのが、Bilderbuchmuseum(絵本美術館)です。1982年7月のことでした。
今回、私たち夫婦が、Troisdorfを訪れたのは、そしてBurg Wissemへと向かったのは、このBilderbuchmuseumが目的です。妻は、当初から、TroisdorfにBilderbuchmuseumがあることを知っていて、訪問しようと計画していたのでした。また、私が読んだ雑誌記事に紹介されていたのも、Bilderbuchmuseumです。このBilderbuchmuseum、その種の美術館としては、欧州唯一のものらしく、とても有名みたいですね。
Bilderbuchmuseumのある建物、お城というから、「いったいどのようなものか。」と期待していたのですが、外見上、特に「すごい!」と思わせるものはなく、またそれほど大きなものではありませんでした。見た感じ、平面はせいぜい、20m x 20mといった程度の大きさであったように思います。そのBilderbuchmuseumへと入ると、中は、地上階、1階、2階と、3つのフロアに分かれていました。

▲Bilderbuchmuseum in Troisdorf▲

▲Bilderbuchmuseum in Troisdorf▲

▲Bilderbuchmuseum in Troisdorf▲
ここに掲載した3枚の写真は、全て地上階の様子です。
地上階の特徴は、なんといっても、子どもたちが自由に遊べる、大きなプレイルームがあることでしょう。真ん中の写真がその様子です。ここで子どもたちは、遊具を利用して、思い思いに遊んでいました。
上の写真の部屋では、絵具が用意されていて、子どもたちは自由に絵を描いて遊ぶことも可能となっています。その絵具や、子どもたちの書いた絵(塗り絵)の写真が、冒頭にある写真です。
また地上階では、特別展示が催されていました。年に何度か、特別展が催されるようです。現在は、「LITERATUR IM LAUFSTALL – BILDERBÜCHER FÜR DIE GANZ KLEINEN」(2009年2月15日〜2009年4月19日)という展覧会が、開催されています。
この特別展に関しては、大人と子どもの両方を対象とした、無料のガイド・ツアーが行われており、妻が参加していました。1時間ぐらいのものだったようです。いつも行われているかどうかは分かりません(調べていない)。

▲Bilderbuchmuseum in Troisdorf▲

▲Bilderbuchmuseum in Troisdorf▲

▲Bilderbuchmuseum in Troisdorf▲
続いての3枚の写真は、1階のものです。1階は、美術館の所蔵品を展示する、常設展示室となっています。
ここで中心となって展示されているのは、絵本の原画です。16世紀ころの古い絵本が置かれている棚の並んだ書庫もありましたが、書庫への入り口は、鍵のかかったガラスの扉で閉ざされており、入ることは出来ませんでした。

▲Bilderbuchmuseum in Troisdorf▲

▲Bilderbuchmuseum in Troisdorf▲

▲Bilderbuchmuseum in Troisdorf▲
このエントリーで最後となる、これら3枚の写真は、2階のものです。
2階は自由に絵本を読むことの出来る、図書室になっていました。棚に並んである絵本を取り、ソファーやベンチ、床の上などで、思い思いに絵本を読んでいる子どもたちがみられます。
また、子どもたちが、自分で絵本を読むだけでなく、親が子どもに、お姉さんやお兄さんが、妹や弟に読んで聞かせてあげる姿も見られました。その様子は、何ともほほえましかったです。
Wilhelm Alslebenさんが、たくさんの絵本や原画を寄付してくれたことにより、始まったこのBilderbuchmuseumですが、その後もたくさんの寄付が行われ、現在ではかなりの数の所蔵品を抱えているようでした。
Bilderbuchmuseumでは、Burg Wissemの歴史、Bilderbuchmuseumの歴史やそのコレクションに関する紹介などが記されていましたが、時間があまりなく、滞在も短かったため、それら全てに目を通すことはかないません。今回の訪問で、私が得た情報は、上に記した程度のものです。ということで、今回のエントリーでは、残念ながら、中途半端な情報しか提供できません。
このBilderbuchmuseum、私は(妻もだと思いますが)気に入ったので、またゆっくり訪問できる時間を取って、訪れようと思います。その時には、歴史やコレクションについて知ることはもちろん、展示されてある絵本や作品をじっくり見たり、ワーク・ショップやガイド・ツアーに参加したり、図書室で様々な絵本を読んだりしたいですね。もちろんその時は、このブログでも、その詳細について、お伝えしたいと思います。
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▲Burg Wissem▲
▲Google マップより▲
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