しゅたっとばーん

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▲Kölner Verkehrs-Betriebe AG▲
▲wikipedia.orgより▲

先日、Bonn(ボン)にあるKunst- und Ausstellungshalle der Bundesrepublik Deutschland(ドイツ連邦共和国美術展示館)へ、友人のTakayanagi Mamiko(高柳麻美子)さんの作品が出品されている展覧会を、妻とふたりして、1泊2日で見に行ったことは、数日前のエントリーで記しています。その際、旅費を節約するため、旅行会社が提供している、安いパック旅行で出かけたのです。したがって、宿泊先はBonnではなく、Köln(ケルン)にあるホテルが指定されていました。

私たちがその旅行で、München(ミュンヘン)からKölnへの移動に利用したのは、ICEと呼ばれる、ドイツの新幹線のようなものです。KölnにはICEが停車する駅が、Köln Hauptbahnhof(ケルン中央駅)とBahnhof Köln Messe/Deutz(ケルン・メッセ・ドイツ駅)の2つあるのですが、私たちが今回乗車したICEは、Bahnhof Köln Messe/Deutzの方に停車しました。

Kölnの地理に、全くといって良いほど明るくない私は、出発前にあらかじめ、ホテルに関して、様々な情報を集めます。特に、位置と交通機関について。それで、分かったことは、指定されたホテルへは、Bahnhof Köln Messe/Deutzから、Stadtbahnというものに乗り、2駅進めば、到着可能だということです。それほど難しくはなさそうだということで、安心していました。

が、しかし、私たちはBahnhof Köln Messe/Deutzで、思い切り、迷ってしまいます。

その、ひとつの原因として、まず、Bahnhof Köln Messe/Deutzで行われていた、建物の工事が原因しているでしょう。というのも、その工事のためなのだと思うのですが、私たち夫婦が歩いたBahnhof Köln Messe/Deutzの構内には、案内のための表示板が、極端に少ないのです。したがって、どちらに出れば、どの通りであるのか、あるいはどの方面かというのが、分かりづらかったです。

しかし、Bahnhof Köln Messe/Deutzで迷ってしまった、一番の原因は、私の勘違いでしょう。

というのも、私、ホテルに行くためには、Stadtbahnに乗れば良いと言うことは、あらかじめ調べて、分かっていたのですが、そのStadtbahnが何であるか、はっきり分かっていませんでした。そして、それを、適当にTram(トラム/路面電車)だと思ってしまったところが、今回、Bahnhof Köln Messe/Deutzで迷ってしまった、一番の原因だったと思います。

ホテルについての情報を調べた際、様々な経路での到着方法が記されていました。その中で、ホテルに行くためには、Stadtbahnを利用すればよいことが分かります。そのStadtbahnを、私は最初、S-Bahn(Sバーン/都市近郊列車)だと思ったのです。しかし、ホテルについての情報の中で、「ホテルに到着するためには、Bahnhof Köln Messe/Deutzにて、S-BahnからStadtbahnに乗り換えて下さい。」という表記があったので、StadtbahnがS-Bahnと異なるということが分かります。

それで次に、Stadtbahnとは何だろうかと考えたとき、思い浮かんだのが、Tramだったのです。Tramは、標準ドイツ語ではStraßenbahnと言いますから、たぶんそれの、この地方の呼び方だろうと思ったのでした。

ということで、駅の案内標識に注意していたところ、「Tram」という表示を見つけます。「あった、あった。やっぱりTramだった。」と思い、私は妻を連れて、その方向へと向かいました。しかし、案内された出口から見える範囲には、Tramの停留所らしきものはありません。

「あれ、おかしいな。」と思い、案内表示を見てみると、やはり、私たちが向かった先で「Tram」の乗り口はあっています。でも、いくら周りを見渡しても、Tramの停留所はありません。

念のため、「Tram」の表示はないものの、反対側の出口に向かってみました。しかし、そちらにもTramの停留所はありません。

駅のインフォメーションを、ウロウロしている途中で見つけたのですが、深夜の到着だったということもあり、閉まっていました。それで、仕方なく、また「Tram」という表示のある方へと、歩いていきます。

今度は、駅前の、大きな通りにまで出てみて、ウロウロしてみました。しかし、Tramの停留所どころか、Tramが走ってそうな線路も、どの通りにもありません。どうやら、本格的に迷子になっているみたいです。

時間も時間なので、駅前にあるタクシーにでも乗ろうかと考えたのですが、ちょうどその時、私たちの前を通った夫婦がいたので、Tramの乗り場について訪ねてみました。

私「すみません。Tramに乗りたくて、乗り場を探しているのですが、分からないのです。どこに行けば、Tramに乗れますか。」

夫婦「Tram?Tramって、Straßenbahnのこと?」

私「多分そうだと思います。本当は、Stadtbahnというのに乗りたいのです。」

夫婦「ああ、そう。それならば、ここからまっすぐ行って、あそこに見えている信号の所に、U-Bahn(Uバーン/地下鉄)の駅がありますよ。」

私「私たちの乗りたいのは、U-Bahnではなくて、Tramなのですが。」

夫婦「Kölnでは、U-Bahnはときどき地下を走り、ときどきTramのように地上を走るのですよ。たぶん、そのことをTramだと言っているのだと思います。」

私「ああ、そうですか。なるほどね。わかりました。どうもありがとうございました。」

その後、私たち夫婦は、その夫婦が教えてくれた方向に歩き、無事に「U」と表示の出ている、駅に到着しました。そして、確かに、私たちが乗りたいと思っていた路線はU-Bahnのもので、目的の駅も、その路線上にあることが分かります。あとはそこから、U-Bahnに乗って、無事にホテルまで到着することが出来ました。

旅行後、Wikipedia(ドイツ語版)にて、Stadtbahnについて調べてみると、StadtbahnとはU-BahnでもTramでもなく、ライトレール(Wikipedia日本語版:ライトレール)と呼ばれるものだということが分かります。U-BahnとTramの中間に位置するような、交通機関とでもいうのでしょうか。

次の日に出かけたBonnでも、同様に、U-Bahnのように地下も走り、Tramのように地上を走る電車が走っていました。そしてそれは、「U」という、案内がされている駅から出ていたものです。

そういえば、Düsseldorf(デュッセルドルフ)や、以前に住んでいた、Frankfurt am Main(フランクフルト・アム・マイン)でも、U-Bahnに乗っていたつもりが、いつの間にか、Tramに乗っていた、ということを経験したことがあります。恐らくそれも、このStadtbahnというたぐいのものなのでしょう。それを考えると、ライン・ルール地域には、このStadtbahnという交通機関が、盛んに利用されているようです。

そして、そのStadtbahnの駅は、「U」という表示がされています。私のように、Münchenでの生活になれていると、「U」の表示は、U-Bahnだと思ってしまうのですが、ライン・ルール地域では、若干意味合いが異なるようです。

それにしても、なぜ、Bahnhof Köln Messe/Deutzの駅には、「Tram」という、案内表示が出ていたのでしょうか。Stadtbahnとは別に、Tramが走っているのでしょうか。

しかし、私たちに道を教えてくれた夫婦は、Tramと言っても、すぐには理解してくれませんでした。したがって、TramはKölnには走っていないか、走っていてもほとんど知られていないということになります。ただ、地元の人が、Tramが走っていることを、知らないとは考えられません。ということで、走っていないと考える方が、普通だと思います。

なんとも謎なBahnhof Köln Messe/Deutzの「Tram」の表示です。だれか、Kölnにおける「Tram」の表示の意味するものを、教えて下さい。


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▲Bahnhof Köln Messe/Deutz▲
▲Google マップより▲

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