つーるどふらんすにせんきゅうだいにじゅういちすてーじ

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▲Le Tour de France▲
▲www.letour.frより▲

今日は日曜日。仕事はもちろんお休み。個人的な予定も(残念ながら)何もなし。ということで、予定のない休日の、最近の定番となっている、Le Tour de France(ツール・ド・フランス)のTV観戦を行いました。

今日、TV観戦をしたLe Tour de Franceは、第21ステージ。この第21ステージが、今年のLe Tour de Franceの最終ステージです。したがって、今日のこのステージをもって、Maillot jaune(マイヨ・ジョーヌ)を纏うことの出来る、総合優勝者(もちろんそれ以外の全ての賞も)が決定されるという日でした。

第21ステージは、Montereau-Fault-Yonne(モントロー=フォール=ヨンヌ)〜Paris(パリ)のl’Avenue des Champs-Élysées(シャンゼリゼ通り)までの、164kmに及ぶコースです。l’Avenue des Champs-Élyséesが
Le Tour de Franceの最終ゴールとなるのは、1975年以降定番となっています。したがって、私のように1974年生まれのものにしてみれば、Le Tour de Franceののl’Avenue des Champs-Élyséesゴールといえば、おなじみの光景です。というか、それしか知りません。

第21ステージのコースの概要は、例年と同じく、ほぼ平坦と言って良いもの。Paris郊外からスタートし、Paris市内で、l’Avenue des Champs-Élyséesの周回コースに入り、そこを8周してゴールを迎えるという、これまたおなじみの設定でした。

この日の第21ステージ、最終的に、Team Columbia-HTC(チーム・コロンビア=HTC)のMark Cavendish(マーク・カヴェンディッシュ)が、ゴール前のスプリント勝負を制します。Cavendishは、これで今年のLe Tour de Franceにおいて、ステージ6勝という素晴らしい結果を残しました。恐らく、ゴール前のスプリント勝負でCavendishは、今大会負けていないのではないでしょうか。ゴール前、最後の最後に抜け出したときのCavendishは、トラック出身の選手のそれらしく、力強く、圧倒的であり、美しさすら感じられたほどです。

また、そこまでCavendishを導いた、Team Columbia-HTCのアシストも、完璧なものと言って良かったでしょう。今大会、最もまとまっていたチームだと思います。

気になる総合優勝争いですが、前日まで首位をキープしていた、ASTANA Cycling Team(アスタナ)のAlberto Contador Velasco(アルベルト・コンタドール・べラスコ)が、危なげないレース運びで首位を守りきり、2年前に続いて、2度目のMaillot jaune(マイヨ・ジョーヌ)を獲得しました。

Le Tour de Franceは、チーム競技にも関わらず、同じチームにLance Edward Armstrong(ランス・エドワード・アームストロング)という偉大な選手がいたこと(その他にも要因はありそうですが)により、満足に、チーム・メイトからのアシストを、受けられていなかったように見られたContador。実際、そうであったみたいですが、そこは個人の高い能力を十分に発揮して、総合勝者にふさわしい走りを、今大会通じて、ずっと見せてくれました。第15ステージで、圧倒的な走りを見せ、Armstrongとの勝負に決着をつけましたが、その勢いのまま、最後まで行きましたね。2年前の勝利は、どちらかといえば、棚ぼた的な感じにも受け取れましたが、今回の勝利は、誰もが彼の実力だと認めることでしょう。

Contadorはまだ26歳。以前のエントリーに記したように、その若さで既に、Le Tour de Franceを2勝、Giro d’Italia(ジロ・デ・イタリア)とVuelta a España(ブエルタ・ア・エスパーニャ)をそれぞれ1勝と、自転車の世界3大ロード・レースというものを制しています。しかも、最近出た3大ロード・ロースにおいて4連勝中と、破竹の勢いです。この勢いが、いつまで続くのか、そして、Contadorがどのような選手になっていくのか、楽しみです。

先ほど名前を挙げた、Armstrongも、今年のLe Tour de Franceでは、とても素晴らしい走りを見せてくれました。1999年〜2005年にかけて、前人未踏のLe Tour de France7連覇を達成した彼ですが、その7連覇直後に引退しています。したがって、4年近いブランクがあった中での、今回の復帰でしたし、それに加え、年齢的な衰えもあるだろうということで、正直ここまでの活躍は予想していませんでした。しかしながら、結果は3位。もちろん、3位と勝負には敗れましたが、Le Tour de Franceの3位です。立派だとしか、言いようがありません。

ただ、本人は、真剣に復活優勝を狙っていたようです。3位の表彰台に上がっても、笑顔ひとつ無い彼の表情から、それはうかがい知ることが出来ました。それは、勝負師の顔でしたね。

そのArmstrongですが、アメリカで新しいチームを立ち上げ、そのチームで来年、Le Tour de Franceに戻ってくるという、Armstrongファンにとって、また自転車ロード・レース・ファンにとって、うれしい知らせが先日ありました。このニュースと、彼の表彰台での顔を見て、「来年のLe Tour de Franceでは、今年以上の活躍をArmstrongが見せてくれる。」と、多くの人が感じたことでしょう。

Armstrongファンの私としては、彼の活躍から、今大会は目が離せなかったのは、もちろんですが、Armstrong以外にも、今大会、私の目を釘付けにしてくれた選手がいます。それは、Team Saxobank(チーム・サクソバンク)に所属する、Fränk Schleck(フランク・シュレク)とAndy Schleck(アンディ・シュレク)の兄弟です。

山岳ステージが得意な兄を、弟が懸命にアシストするその様子は、今大会を通じて何度も見られたものでした。しかし、なかなか勝てないステージが続きます。チーム・スポーツなだけに、やはり2人だけでの力では、厳しいのかな、などと思っていたら、第17ステージで、兄は、今大会初のステージ優勝を成し遂げます。とても感動的なシーンでした。

これ以外にも、幾度となく見せ場を作ってくれたSchleck兄弟ですが、最終的に兄Fränkが総合2位、弟のAndyが、総合5位かつ新人賞と、申し分ない活躍ぶりと言えるでしょう。ただ、本人たちは、兄弟で総合優勝の表彰台に乗ることを目指していましたから、満足のいく結果だとは言えない部分もあるかもしれません。ただ、見ている側とすれば、来年以降の楽しみが出来たということでもあります。

13年ぶりに日本人として、Le Tour de Franceに出場した、フランスのチーム、BBox Bouygues Telecom(Bボックス・ブイグテレコム)の新城幸也選手と、オランダのチーム、Skil-Shimano(スキル・シマノ)の別府史之選手の活躍も、今大会を通じて、目立ったものでした。

新城選手は第2ステージで5位と、日本人としては、Le Tour de Franceで初めて入賞するという快挙を、いきなり見せてくれます。それに引き続いて、別府選手も、第3ステージで8位、第19ステージで7位と、これまた活躍してくれました。おまけにふたりとも、日本人として初めて、Le Tour de Franceの完走者となります。先に記した選手たちに比べれば、まだまだ力の差はありますが、しかし、彼らの残した功績は、とても大きいものです。感動しました。

新城選手が、第2ステージのゴール前スプリントで敗れて、がっかりする姿は、まだ強烈に印象に残っています。まさかLe Tour de Franceで、日本人がゴール・スプリントに参加するところまでいくとは、これまでは夢にも思っていなかったですから。また、今日のl’Avenue des Champs-Élyséesの周回コースで、別府選手が逃げの集団に加わり、最後の半周まで、そのグループに位置し、ドイツのTVのアナウンサーが、別府選手の名前を何度も連呼していたのも、とても印象に残りました。

今後、日本人も、Le Tour de Franceで活躍するようになるのかもしれません。しかし、だとしても、今年のLe Tour de Franceでの彼らの活躍は、今後も忘れることはないでしょう。ふたりの活躍ぶりを手放しでたたえるとともに、そのようなレースを見せてくれたことに、感謝したいと思います。これまた、来年以降の楽しみになりました。

最後に、今年のLe Tour de Franceで、私が何よりもうれしかったことがあります。それは、レースが最後まで、クリーンに行われたことです。レースが終了した今現在、ここ数年間、レースの内容そのものよりも、Le Tour de Franceの話題の中心となっていた薬物使用の問題が、全くといって良いほど、報じられていません。ここ数年のLe Tour de Franceは、常に薬物使用の問題が表に出てきていただけに、レースに集中できませんでしたが、今年は、おかげで純粋にレースの内容を楽しめました。

さて、来年のLe Tour de Franceは、2010年7月3日に、オランダのRotterdam(ロッテルダム)にて開幕するようです。今年活躍した選手の、さらなる成長と、新たに活躍する選手の登場がそこで見られることを、今から心待ちにしたいと思います。

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▲Le Tour de France 2009 – ÉTAPE 21▲
▲www.letour.frより▲

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▲Le Tour de France 2009▲
▲www.letour.frより▲

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