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▲高畠華宵大正ロマン館▲
▲Google マップより▲

愛媛県東温市にある美術館、高畠華宵大正ロマン館から、月2回発行されるメール・マガジンの、最新号が届いています。今回届いた、メール・マガジンの最新号は、第50号(2009年8月7日配信)です。

今号で興味をひかれたのは、「大正玉手箱〜なぁにが入ってるかな? 」というコーナー。そのコーナー、どういったものかと言えば、

大正時代や華宵について一つのキーワードをもとにいろいろな角度から探っていきます。さらに大正の雑誌などで見つけた興味深い記事や図像を紹介していきます。

とのこと。

私の記憶の限りでは、このコーナー、今号から新しく始まったはず。しかしながら、そういったことは、何も記されていないので、もしかしたら、以前にもあったコーナーなのかも知れません。私の記憶は、所詮、そんなものです。

さて、その今号の「大正玉手箱〜なぁにが入ってるかな? 」ですが、キーワードは、「8月」に設定されていました。そのキーワードを元に、今号で取り上げられている話題は、大正時代の雑誌。『少年倶楽部』『日本少年』『少女画報』『少女の國』といったところが、名前として出てきます。もちろん、キーワードが「8月」なので、取り上げられる雑誌は、8月号。そして、その8月号の表紙に描かれた、高畠華宵の挿絵のテーマが、どのようなものを取り上げているのかということについて、このコーナーでは触れられていました。

メール・マガジンによれば、少年雑誌と少女雑誌では、表紙を飾る挿絵で取り上げられているテーマに、違いが見られるそうです。

例えば、『少年倶楽部』『日本少年』といったところの、少年雑誌の8月号を飾った表紙絵では、

キャンプやスイカ割り、登山などの夏のスポーツを楽しむ少年の姿

が描かれているということ。その一方で、少女雑誌である、『少女画報』『少女の國』の8月号では、

ほとんど浜辺や避暑地での様子を描いたもの

だったということです。

私は男性なので、子どもの頃に、少女雑誌を読む機会というのは、あまりありませんでした。したがって、少女雑誌の8月号の表紙や内容のテーマが、何であったのかは分かりません。しかし、私自身が子どもだった頃に読んでいた、少年雑誌の8月号では、表紙や内容のテーマとして取り上げられているものは、高畠華宵の挿絵が表紙を飾った雑誌と、ほとんど同じだったように思います。

私が、この「大正玉手箱〜なぁにが入ってるかな? 」の記事を読んでいて、「んっ?」と思ったことがひとつ。それは、下記の文章です。

意外にも「冒険」や「探検」をテーマにした作品がいくつかありました。

メール・マガジンの執筆者の方は、少年雑誌8月号の表紙のテーマとして、高畠華宵が冒険や探検をテーマとして取り上げていることに対し、「意外」といった感想を記されています。しかし、私には、このことは、特に意外とも思わず、むしろステレオタイプなテーマだと思いました。

というのも、冒険や探検が、少年時代の夏休み、重要なテーマであることは、今(少なくとも私の少年時代)も昔も変わらないと思うのです。

私などは、夏休みに入ると、毎日たっぷりある自由時間を利用し、友達と一緒に、「何か新しい発見はないか。」と、普段は行かないような場所に出かけては、探検隊気分で、そこを散策しました。

また、お盆の時期に、父や母の田舎に出かけたときは、これもまた、貴重な冒険や探検の機会となります。これまた、普段は訪れない場所ですから、知らない場所がたくさんあり、毎日あちこちに出かけては、そのあたりを探索したものです。

これは、私ぐらいまでの年齢(現在35歳)の男性なら、少年時代、誰もが経験することではないでしょうか。

ということで、高畠華宵が、8月号の表紙を飾る挿絵に、これら冒険や探検といったものを、テーマとして取り上げるのは、私としては、ごくごく普通のことであるように思います。私が子どもの頃に読んだ、少年雑誌の表紙絵や内容のテーマも、冒険や探検に関するものが、多かったですし。それとも、夏休みの私のような行動は、ごくごく例外的なものなのでしょうか。

残念だったのは、その表紙絵の画像が添付されていなかったこと。著作権や所有権の問題から、添付できなかったのかも知れませんが、どういった挿絵が、大正時代の雑誌の8月号を飾っていたのか、見てみたかったです。

このほかにも、このコーナーでは、『少年倶楽部』(大正10年8月号)に掲載されていた、東京高等師範学校の後藤胤保という人物が描いたエッセイ(?)、「東京と八月」が取り上げられていました。それも、なかなか読み応えがあります。歴史や風俗、慣習や気候などが取り上げられているそのエッセイを通じて、大正時代の8月といったものが、目に浮かんできました。

さて、2007年7月6日に第1号が配信された、高畠華宵大正ロマン館メール・マガジンですが、約2年ほどの歳月を経て、今回で50号に達しています。月に2回のペースとはいえ、毎回、読者の興味をひくようなテーマを提供するのは、大変な作業だったことでしょう。しかしながら、こういった、美術館、学芸員の方の努力により、普段は目に付かないことを知り、自分では知り得なかった情報を手に入れることが出来ました。本当に、ありがたく、感謝の気持ちでいっぱいです。

これからも、私たち読者の、知的好奇心をくすぐるような記事を、提供し続けてくれることでしょう。楽しみです。

なお、第1号から、毎号、その内容を紹介してきた、当ブログですが、諸事情により、高畠華宵大正ロマン館メール・マガジンの紹介は、今号で終わりにします。高畠華宵大正ロマン館メール・マガジンに興味を持たれた方、こちらにて配信登録が可能です。したがって、今後は、直接購読されることを、お勧めします。

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