にほんからのていきこうどくびんにせんきゅうねんくがつはっちゅうぶん

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▲『BT 美術手帖』、美術出版社▲
▲2009年10月号、第61巻通巻927号、2009年9月17日発売、2009年10月1日発行▲
▲ISSN : 0287-2218▲
▲208mm x 144mm x 20mm、1600円▲
▲book.bijutsu.co.jpより▲

CLUB JAPANから、先月注文しておいた日本の雑誌が、手元に届きました。といっても、届いたのは、もう2週間の前の話ですが。単に紹介するのが、遅れただけのこと。さて、その今月届いた雑誌とは、定期購読している『BT 美術手帖』と『Casa BRUTUS』の各1冊、計2冊です。

定期購読中の『BT 美術手帖』は、2009年10月号が届いています。この号の特集記事は、「アーティストになる基礎知識」でした。

美術の分野に話を絞るなら、その昔は、「こうこう、こういった絵や彫刻だったら、美術作品。そういう絵を描ける人、作品を作れる人が、画家であり彫刻家。」という時代がありました。完全に、技術の世界の話です。

しかしながら、今、何が絵画であり、何が彫刻であるかという幅は、ずいぶんと広がっているように思います。逆に言うならば、世間に、その作ったものを、美術作品と認めさせることが出来るなら、その人は、美術家だと言えるのではないでしょうか。

そのことを、今月の美術手帖の特集は、示しているような気がしました。ちらりと見ただけでは、技術的なことより、思想的なことが重視されているようです。また、自分や作品を売り込むための、プレゼンテーション能力が必要とされるようですね。

ドイツの美術系アカデミーでのゼミを見ていても、手よりも口のほうが達者な人が、多いと感じるくらいですから、それが、世の中の流れなのでしょう。

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▲『Casa BRUTUS』、マガジンハウス▲
▲2009年10月号、第10巻第10号、通巻115号、2009年9月10日発売、2009年10月1日発行▲
▲282mm x 228mm x 12mm、980円▲
▲magazineworld.jpより▲

毎月定期購読している、もう1冊の雑誌である、『Casa BRUTUS』は、2009年10月号が手元に届きました。今月届いた、『Casa BRUTUS』の特集は、「WE ♡ KYOTO
美術・建築・デザインで見る、京都入門。」となっています。

ドイツにおいて、私と友好的な関係を築いているドイツ人はさておき、たいていのドイツ人は、これといって、日本に関する知識を持ち合わせていません。しかし、京都(ここでは京都市の意)の名前は、結構な割合の人が、知っているように思います。京都の名を出すと、「Japanische alte Kaiserstadt(直訳すれば、日本の古い天皇の町/古都)」というように返ってくることが多いです。まあ、これは、ドイツ人に限らず、他の国の人にも言えることでしょう。実際、日本に旅行に行く、外国人の多くが、京都をその旅行先に含めていると思いますし。

しかしながら、私の周りのドイツ人や、そのドイツ人の周りの人で、京都を訪れたことのある人の話を聞くと、多い感想は、「思っていたのとは、違っていた。」というものです。「確かに、見所のあるところは、点在するけれど、町はもはや近代化されており、Alte Kaiserstadtという響きから想像するものとは、別のものであった。」というのが、多く聞かれる感想でしょうか。「外国人は、京都に来れば、必ず感動して帰るものだろう。」と思っていた私は、そういった感想を持つ人が多いことに、結構びっくりさせられました。

その京都とは、対照的な感想を聞くことが多いのは、これまた古都として知られ、京都よりも長い歴史を持つ奈良(ここでは奈良市の意)でしょうか。「奈良は日本に行くまで、聞いたことがなかったけれど、実際行ってみたら、とても良かった。京都よりも良かった。」などという感想を聞くことがあります。これまたびっくりです。

これは、日本人とドイツ人の好みの差なのでしょうか。

日本人が、ドイツに旅行に来た際、必ず訪れる都市、ガイドブックに載っている町と言っても良いでしょうか。そういったところは、古い町であっても、観光地化されているようなところばかりです。しかし、そのような都市に対する評判を、ドイツ人に聞いてみても、それほどのものでもありません。むしろ、ドイツ人は、観光地化されていないようなところを訪問するのが、好きなように思われます。ドイツ語で書かれたドイツのガイドブックには、日本のガイドブックに紹介されているような都市が、多く掲載されていますし。

あ、なんか、今月号の『Casa BRUTUS』とは、全く関係ない方向に、話が流れようとしています。

今月号の『Casa BRUTUS』を手にとって、私が思ったのは、「『Casa BRUTUS』で、奈良に関して、同様の特集を行ってくれないかな。」ということであるのを、伝えたかったのです。新しい発見、たくさんありそうですしね。

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